社会人基礎力とは、大が職場や地域社会で様々な人と仕事をしていくために求められるものとして、経済産業省が二〇〇六年に提唱した概念です。ここでは「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の三つの能力で構成されており、…

Ｆさん家族は、休日に水族館に行く計画を立て、楽しみにしていました。当日、車で目的地へ向かう途中、一般道路で渋滞に巻き込まれてしまいました。少しずつ進むしかないと観念したものの、まったく車が動かない状況に苛立ちが募り、〈こ…

入社七年目のＹさんは、新しい部署で未経験の業務に携わることになりました。仕事が思い通りにいかず落ち込んでいた時、ある言葉に出合いました。「不可能なことなどないわ。Impossible（不可能）という言葉に、I&#8217…

パナソニックの創業者で「経営の神様」と言われる松下幸之助氏は、面接の最後には「あなたは運がいいですか」と聞いていたというエピソードがあります。そして「運が悪いです」と答えた人はどんなに優秀でも採用を見送り、「運がいいです…

今年は感染症拡大の対策のため、職場は元より、日常生活にも多くの判断を強いられ、その選択に迷った一年ではなかったでしょうか。しかし、こうした状況に隕らず、私たちは日々「迷う」という場面に出合っています。判断できないことが原…

実りの秋となりました。秋に収穫される作物は多数ありますが、日本の食文化の中で代表的な物の一つに「米」があります。その読み方には、意味が込められています。諸説あるようですが、「こ」には「込める」、「め」は「恵み」で、「米」…

明日ありと　思う心の　あだ桜　夜半に嵐の　吹かぬものかは これは、親鸞聖人が松若丸と呼ばれた、幼少の頃に詠んだ歌です。 弱冠九歳で作ったこの歌からは、今できることは今やるという、作者の人生観が伝わってくるようです。 Ｎ子…

目の前に水の半分入ったコップがあると仮定します。「半分もある」「半分しかない」という、満足と不満足の二つの見方ができます。 この場合、コップに水が半分人っているという事実は変わりません。しかし、それをどのように受け止める…

今年の初め、大病を患ったＳさんは、ニカ月ほどの入院を余儀なくされました。入院をきっかけに取り組んだのが日記を書くことでした。 最初の頃は、〈自分が病気になったことに納得がいかない〉という思いを毎日のように書き綴っていまし…

コップ半分の水を見て、〈もう半分しかない〉と思う人もいれば、〈まだ半分もある〉と思う人もいます。同じ事柄でも、受け止め方は人それぞれです。 家を出て、駅に向かって歩いていたＹさんは、ふと、バッグの中に手を入れました。いつ…