農林水産省が調査した「食育白書(平成29年度版)」によると、同居する家族と「ほとんど毎日」一緒に夕食を食べると回答した人は、20~40代で6割程度にとどまり、近年その割合は減少傾向にあるといいます。
高齢者の一人暮らしや共働き世帯の増加により、誰かと食事をする機会が徐々に失われてしまっている現状は、単に世相を反映しているだけでなく、個々人の心身にも影響を及ぼしています。
別の調査によると、日常的に一人で食事を取る人は、家族などと一緒に食事を共にする人に比べて、栄養の偏りや食生活の乱れを招きやすく、健康面に影響が出やすいという結果が出ています。
また、食への楽しみやコミュニケーションの喪失により、精神的な孤独感やうつ症状を引き起こしやすいともいわれています。
私たち自身も意識して団らんの機会を増やし、食を通じて安心して笑顔になれる環境が、日々の活力につながるのだと心得たいものです。
今日の心がけ◆共に食事をする機会を作りましょう
好きで別々に食事をしてないわけじゃないだろ。それぞれ理由があるって思わないのかねこの著者は。
時間単価が上がる工夫をせず「共に食事をする機会を作りましょう」って言われてもなー。
社員が家族と食事が出来るように「俺も単価が高いを仕事を取れるように頑張る」っていう気概が無いんだろうなー。
感想例
① 事務・管理職向け(オフィス・総務・経理・営業管理など)
今日の文章を読み、食事という共有の場が持つ力の大きさを改めて感じました。職場においても、業務上のやり取りだけでなく、休憩時間などの何気ない会話が、互いの理解を深める潤滑油になるのだと思います。 最近は業務に追われ、周囲とのコミュニケーションが希薄になりがちだと反省しました。これからは、報告や連絡といった義務的な会話だけでなく、相手の様子を気遣うような一言を添えるなど、自分から信頼関係を築く努力をしていきたいと思います。
【感想要点】
- 食事と同様、職場での何気ない会話が人間関係の潤滑油になる。
- 業務連絡以外のコミュニケーションが不足していないか振り返る。
- 相手を気遣う一言を添え、信頼関係の構築に努めたい。
② 技術・製造・現場職向け(エンジニア・整備・製造・サービス現場など)
一人での食事が栄養の偏りを招くという話を読み、自分の生活習慣を見直すきっかけになりました。私たち現場の人間にとって、体は資本であり、健康状態はそのまま安全や品質に直結します。 忙しいとつい食事を疎かにしてしまいがちですが、心身の乱れは集中力の低下を招き、思わぬミスにつながる恐れがあります。プロとして安定した仕事をするためにも、まずは食事を含めた自己管理を徹底し、万全の状態で業務に取り組みたいと思います。
【感想要点】
- 体は資本であり、健康管理は安全と品質に直結する。
- 食事を疎かにすると集中力が低下し、ミスにつながる恐れがある。
- プロとして自己管理を徹底し、万全の状態で業務に臨みたい。
③ 営業・サービス職向け(営業・販売・接客・介護・教育など)
食を通じた団らんが心の安定につながるという話に共感しました。お客様と接する際も、単に用件を済ませるだけでなく、心を通わせるような温かい関わりが大切だと感じます。 食事を共にするような深い時間は持てなくても、笑顔や誠実な態度で接することで、相手に安心感を与えることはできるはずです。お客様の心に寄り添い、「この人と話すと元気になる」と思っていただけるような、温かみのある対応を心がけていきたいと思います。
【感想要点】
- お客様との関わりでも、心を通わせる温かさが大切である。
- 笑顔や誠実な態度で、相手に安心感を提供したい。
- 「話すと元気になる」と思われるような対応を目指す。
本の紹介
紹介書籍:『超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃』
著者: 荒川 和久礼
この本は、「家族信仰」に縛られた古い価値観を、圧倒的なデータで粉砕してくれます。 著者の荒川氏は言います。「物理的に一人でいることが孤独なのではない。誰かに依存しなければ生きられない精神状態こそが孤独なのだ」と。 無理に合わせて誰かと食事をするストレスよりも、一人で堂々と飯を食い、一人で人生を楽しむスキルを磨くほうが、よほど健全で未来的です。 「みんなで仲良く」という同調圧力に息苦しさを感じているあなたへ。この本を読んで、胸を張って「お一人様」を極めましょう。

管理職の仕事として、「社員を午後5時には帰宅させること。帰る時に、毎日夕飯の食材を手渡すこと。」を会社のルールにすれば?
同居の家族と夕食を一緒に食べないと、個々人の心身に影響を及ぼすそうです。また、日常的に一人で食事を取る人は、健康面に影響が出て、精神的な孤独感やうつ症状を引き起こしやすいと朝礼で言われました。
独身で一人暮らしの人は、別の会社に転職した方が良いようです。
日本はすでに、独身・単身を前提とする社会へと移行しています。
しかし、(倫理法人会が深く関与する)企業側が、いまだに「家族ありき」という価値観と認識のままでいると、現実との間にズレが生じ、その狭間で社員が悩むことになります。
まず理解すべきなのは、「一人(独身)でいること」と「孤独であること」は、まったくの別物だという点です。
私は一人で過ごす時間を楽しむタイプです。一人で出かけ、サイクリングをし、いつかは車中泊もしてみたいと思っています。ですが、それは決して孤独だからではありません。
むしろ、一人の時間を充実して過ごしている時ほど、家族の存在の大切さに気づかされることがあります。
毎日必ず家族と食事を取ろうと「義務」にするよりも、一人の時間と家族との時間、そのバランスを取ることで、どちらも自然に楽しめるのではないでしょうか。
一人でいることを前向きに受け止め、「ソロを生きるスキル」を磨くことは、これからの社会を生き抜く力を育てることにつながります。
そして何より、企業や組織(倫理法人会を含めた側)こそが、現代社会はすでに「一人で生きられる力」を前提に成り立っているという事実に、まず気づく必要があるのだと思います。