2025/11/29 ロケット野郎

6月29日未明、20年以上にわたって日本の宇宙開発を支え続けた主力ロケット「H2A」の最終号機が無事打ち上げに成功しました。
幾多の困難を乗り越え、成功率98%という高い実績を築き上げた瞬間、関係スタッフからは大きな歓声が上がり拍手に包まれました。
なかでも唯一失敗した6号機の打ち上げ後、再発防止の責任者を務めた三菱重工業の元技術者の浅田正一郎さんは、展望台で成功を見届けながら、なにものにも代えがたい喜びの瞬間を迎えました。
自らを「ロケット野郎」と称した浅田さん。「失敗は神様の贈り物」を自身の信条とすると共に、部下たちにも「失敗は自分たちの考えが及ばなかったことに気づかせてくれる。それを改善すれば次は必ずうまくいく」と励まし続けました。
仕事に失敗はつきものです。しかし、いつまでも失敗を悔やみ、落ち込んでいては次の扉は開かれません。「失敗は成功の母、貴重な財産」との言葉通り、失敗を糧に新たなる一歩を踏み出していきましょう。

今日の心がけ◆失敗をチャンスと受け止めましょう

開発者や経営者の仕組みを作る人と一般社員みたいに仕組みの中で動く人を混同して語っちゃだめでしょ。
もし、ロケット野郎ばっかりの会社だったら危なっかしすぎるだろ? 数年に1回は会社が倒産してるって。

感想例

① 事務・管理職向け

【要点:再発防止への具体的な意識】

ロケット開発のような大きなプロジェクトではありませんが、日々の事務作業においても、一つのミスが周囲に迷惑をかける点では同じだと感じました。 私はミスをした際、落ち込むだけで終わってしまうことがよくあります。しかし、記事にあるように、なぜ間違えたのかを冷静に振り返り、手順を見直すことが本当の責任の取り方なのだと学びました。 これからは、失敗をただ悔やむのではなく、次はどうすれば確実にできるかを考え、少しでも業務の精度を高めていけるよう努めたいと思います。

  • 感想要点
    • 失敗して落ち込むだけで終わらせない
    • 「なぜ」を考え、手順を見直すことが責任
    • 次に繋げる姿勢で業務精度を高める

② 技術・製造・現場職向け

【要点:原因究明と「見えない部分」へのこだわり】

成功率98%という数字の裏には、数えきれないほどの検証と改善があったのだと思います。 現場の仕事も、目に見える成果だけでなく、見えない部分での確認や安全への配慮が品質を支えているのだと改めて感じました。失敗は「考えが及ばなかったこと」を教えてくれるという言葉を重く受け止めたいと思います。 慣れた作業こそ油断せず、もし不具合が起きた時は、それを隠したり放置したりせず、根本から改善するチャンスだと捉えて、丁寧な仕事を積み重ねていきたいです。

  • 感想要点
    • 高い品質の裏には地道な検証がある
    • 失敗は「想定外」を教えてくれる機会
    • 不具合を隠さず、根本改善に取り組む

③ 営業・サービス職向け

【要点:失敗からの信頼回復と誠意】

お客様への対応でうまくいかなかった時、つい自分の力不足を嘆いてしまいがちです。 しかし、記事を読んで、失敗した後の対応こそが、その後の信頼関係を左右するのだと気づきました。起きてしまったことは変えられませんが、その後の誠意ある行動は自分で決めることができます。 お叱りやクレームをいただいた時こそ、それを「より良いサービスにするためのヒント」と受け止め、逃げずに向き合うことで、お客様との絆を深めていけるよう心がけたいと思います。

  • 感想要点
    • 失敗後の対応が信頼を左右する
    • 過去は変えられないが、行動は変えられる
    • クレームを改善のヒントと捉え、逃げない

本の紹介

ポジティブ病の国、アメリカ バーバラ・エーレンライク (著),

「失敗は成功の母」「ピンチはチャンス」。そんな耳触りの良い言葉にうんざりしていませんか? なぜ私たちは、辛い時ですら「笑顔」や「前向きさ」を強制されるのでしょうか。この本は、企業や社会が押し付ける「ポジティブ思考」が、実は私たちから不満を言う権利を奪い、現状維持をさせるための「麻酔」であることを鋭く指摘します。「職場の教養」のような精神論に騙されず、現実を正しく直視したい人におすすめの、解毒剤のような一冊です。

2+

6 件のコメント

  • 管理人さんの言う通りです。
    失敗は神様の贈り物、失敗は自分たちの考えが及ばなかったことに気づかせてくれる。それを改善すれば次は必ずうまくいく。と、励ましてくれる経営者がどれだけいるだろうか?
    言葉の狂気で、従業員を落ち込ませる経営者の多くは、倫理法人会の役員になっている経営者だよ。

    2+
  • 「ポジティブ病の国、アメリカ」バーバラ・エーレンライク (著)と言う本の解説文を読ませていただきこう思いました。

    確かに、人を動かすために綺麗な言葉を並べて「洗脳?」しているような感じを受けることがあります。そして、知らず知らずのうちに、自分とはちょっと違う非日常を味わい、気付かぬうちにストレスが溜まり、その解消に自分以外の外に対してはけ口を見つけようと、会ったこともない人の発言に誹謗中傷し、ストレスを解消しているような負の連鎖も感じます。しかし、それはまだ普通の反応です。倫理法人会は、それらの感情を内に対して解決させようとしています。ますます、ストレスが溜まりますよね。

    この本の言いたいことは、アメリカで広まった「ポジティブ思考」が、本来は個人の心を軽くするための考えなのに、企業や社会が都合よく利用していると指摘しているようです。つまり、構造的な問題を「個人の心の在り方」のせいにしてしまう仕組みがあります。まさに悪い意味で、倫理法人会の「職場の教養」の存在理由です。

    ネガティブを禁じる文化は、現実を見えなくします。失敗を言えない。苦しいと言えない。不満を言うと「悪い人」扱い。結果的に、本当の問題を隠してしまう社会ができてしまいます。

    本来は経営者が考えることを社員に対する思考調整をするのではなく、経営者が、本音を言って良い場所があること、怒りや不満を言っても尊重される関係性を築くべきなんです。人はネガティブを出せるからこそ、健全でいられます。ネガティブはイコール悪ではなく、生きている証拠なんです。信者は、今感じている違和感を、勇気を出して言うべきなのだと思います。

    2+
    • そうですね。
      日本ではポリアンナ症候群と言います。
      昔のハウス食品のアニメの愛少女ポリアンナ物語の 「よかつた探し」から来ています。
      良かった事を探すあまり現状を打開できない状態の事です。

      2+
  • 整えました。

    ◆ 今日の心がけ

    ポジティブを強制する社会は、人を強くするのではなく、黙らせてしまう。
    いま感じている違和感があるなら、その声は飲み込まず、外に出すべきなのです。

    ◆ 信者に対する解説文

    本来のポジティブ思考は、ひとり一人の心を軽くするためのものです。しかし、企業や社会がそれを“都合よく”利用し始めると、失敗も苦しみも不満も口にできない空気が生まれます。

    「前向きでいなさい」という言葉は、一見美しく聞こえます。けれど、それが強制に変わると、人は現実を語れなくなり、問題そのものが見えなくなってしまうのです。

    ネガティブを出すことは、弱さではありません。むしろ、自分の心を守る大切な行為です。もし、今あなたの中に小さな違和感が芽生えているのなら、それは“声にしていいサイン”だと思います。

    その一声が、あなた自身を救い、まわりの誰かの勇気にもつながっていくのです。

    2+
  • エセ倫理の連中は「失敗は神様の贈り物」を自身の信条としていますよ。

    ただし、自分の失敗ではなく、他人の失敗を。「人の不幸は蜜の味」と表現する方が正しいですが。

    「他人の失敗は自分の飯のタネ。貴重な財産」と他人の失敗や不幸から、自分にどんな利益があるか?を常に考えていますよ。

    それに信者の会社では失敗を糧に新たなる一歩を踏み出せませんよ。失敗のレッテルを貼られ続けます。

    6+
  • 「失敗を糧に新たなる一歩を踏み出していきましょう」ですか。
    失敗を許さない・認めない連中にそんな事を言われても、全く響きませんし、説得力も皆無ですね。

    1+
  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)