2017/2/20プロの目

ある休日、町内会の親子二十人が、家具メーカーの工場見学に出かけました。
見学する工程は、テレビ台の組み立て作業です。係員の説明を聞きながら、ベルトコンベヤーでの組み立て作業を、順を追って見て行きました。
工程の最後の方で、前屈みになって、じっと製品を見ている男性の姿が目に入りました。
「製品の最後の検品をしています。私たちの工場では、最後は人の目で確認をしています」と、係員が説明してくれました。
ふとその男性が「ここに傷があります」と言って、流れてきた製品の一つを見せてくれました。一見、傷は見当たりませんでした。
しかし、ルーペを覗くと、たしかに、かすかな傷があるのです。一同は「ほんとだ!」「気がっかなかった」と声を上げました。
わずかな傷でも見逃さないプロの目と、製品の出来栄えにとことんこだわる娶勢に、見学者一同は、仕事への誇りと誠実さを感じたのです。

今日の心がけ◆細部まで妥協しない仕事をしましよう

指示通りに致しますよ。

最後の検査の人は、わが社の製品に傷一つあってはならないという意志で自ら検査員を自発的にやり始めたわけでもないでしょうに。

もし自分の会社の社員が、勝手に検査員をやって見えない位の傷を発見して不良品にしていたらブチ切れますよ。

この本は、阿吽の呼吸というか推して知るべしというか俺の気持ちを慮(おもんぱか)って行動を行え。という一貫した意志を節々に感じるのは私だけでしょうか。

 

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1 個のコメント

  • ある時期、自動車メーカーが不正していましたからね。
    こう言うのは個人で不正しているわけでなく、組織ぐるみでしょ。
    この人だって仕事としてやっているわけだし、仮にドヤ顔してやっていたら「倫理法人会の信者だな」と認識されるだけです。

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