2025/12/18 世代を超えて

1990年代後半から2010年代前半に生まれた「Z世代」と呼ばれる若者を中心に使われ始め、日常的に耳にするようになった略語に「タイパ」(タイムパフォーマンス)があります。
費用対効果(ひようたいこうか)を意味する「コスパ」(コストパフォーマンス)に対し、「タイパ」は短い時間でいかに効果や満足度を得るかという時間対効果(じかんたいこうか)を指します。短い時間で高い満足度を得られた場合、「タイパが高い(良い)」と表現されます。
物心ついた頃から、スマートフォンやタブレットを手にしていた世代は、友達との通信や学校の行事の連絡にもSNSを活用し、映画や音楽もインターネット経由で楽しんでいます。
膨大な情報が飛び交う社会の中で「いかに早く必要な情報を得られるか」「無駄な時間を短縮できるか」が問われる一方で、時間をかけてじっくり取り組むプロセスや、うまくいかなかったことに対する忍耐も大切となります。
世代を超えて価値観(かちかん)を認め合い、尊重し合って良い仕事をしたいものです。

今日の心がけ◆お互いの価値を認め合いましょう

どうせこの70代の著者も「最近の若い者は根性がない」「我慢が足りない」って戦前戦中の世代から若い頃言われてきたんだろ?
ググってみると、
1980年代、当時の若者は、以前の世代とは価値観が全く異なり「常識が通じない」「何を考えているかわからない」「会社への忠誠心がない」理解不能な存在として「新人類」と呼ばれ、揶揄されていました。
って出てきましたよ。
電卓を使うと計算能力が落ちるとか言われていたみたいじゃないですか。その時、時間が節約できる分他の仕事が出来るって言い返してなかったか? 言ってたでしょ。
この糞本って、著者が若い頃に言われてきた事をそのまま書いてるだけじゃない? 当時は嫌だって思ってただろうに。

感想例

① 事務・管理職向け(オフィス・総務・経理・営業管理など)

「タイパ」という言葉に引っぱられると、早く返すこと自体が目的になってしまいそうです。でも、事務の仕事は一度の誤りが後工程に響くので、急ぐほど確認が大切だと思います。相手の世代に合わせて伝え方を工夫しつつ、報告・連絡・相談を“責めないための材料”ではなく“信頼を守る手順”として丁寧に続けたいと思います。

  • 感想要点
    • 速さより信頼を優先したい
    • 報連相を「信頼の手順」として考える
    • 伝え方を相手に合わせて工夫する

② 技術・製造・現場職向け(エンジニア・整備・製造・サービス現場など)

短い時間で結果を出す意識は大事ですが、現場では急ぐほど基本動作が崩れやすい気がします。安全確認や手順の省略は、あとで大きな停止や手戻りになって結局遠回りです。若い人の工夫や道具の使い方から学びつつ、こちらは経験で知っている危険の芽を先に伝えたいと思います。世代で分けず、品質を守るために小さな改善を積み重ねたいです。

  • 感想要点
    • 急ぐほど基本と安全を意識する
    • 省略は手戻りにつながる
    • 経験と新しい工夫を交換する

③ 営業・サービス職向け(営業・販売・接客・介護・教育など)

お客様は「早い対応」を望む一方で、「ちゃんと分かってくれているか」をよく見ていると思います。タイパを意識して短く説明するほど、相手の不安を取りこぼすこともありそうです。まず一言、相手の状況を聞く時間を確保して、急ぐ場面でも表情や言葉づかいで誠意が伝わるようにしたいと思います。世代の違いより、相手の立場を想像する習慣を大事にしたいです。

  • 感想要点
    • 速さと安心の両立を意識する
    • まず短く状況確認する
    • 表情・言葉づかいで誠意を示す

本の紹介

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続ける変革

  • 著者: 伊賀 泰代

「時間をかけて頑張ることが美徳」「苦労することに意味がある」。そんな古い価値観に縛られて、無意味な残業や非効率な会議に付き合わされていませんか? この本は、マッキンゼー出身の著者が、日本の職場にはびこる「時間=成果」という勘違いを論理的に粉砕してくれます。なぜ私たちがいつまでも忙しいのか、なぜ「タイパ」を求めることが正しいのかが明確に分かります。「忍耐」という言葉で思考停止する前に、この本を読んで、本当の意味での「価値ある仕事」とは何かを見つめ直してみてください。あなたの残業代が出ない理由が、ここにあるかもしれません。

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2 件のコメント

  • お互いの価値を認め合いましょう?

    エセ倫理や信者は相手、特に目下の者の価値など全く認めてないでしょうが。

    だけど、目下の者がエセ倫理や信者の価値を全面的に認めましょうと言っているのでしょうが、それは価値を認めるのではなく絶対服従です。これが本心。

    それに活力朝礼やモーニングセミナーはタイパが最悪です。

    会社によっては1時間くらい活力朝礼をしているらしいですが、その間、サービス残業で、仕事のやる気が失せる。

    得意先からの電話に「朝礼中ですので折り返し電話をします」と返答して、そのクレーム処理。

    長い時間で、非常に不快な気分になるのが活力朝礼です。

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  • 仕事に追われて趣味の時間がゆっくり取れないから
    タイパ重視でYouTubeや映画などを楽しむしかないんですよ。
    価値観とか忍耐力みたいな精神論は放っておいて、まずは労働環境を改善しないと。
    労働環境が改善されれば、決まった就業時間で高い成果が出る、まさに「タイパが良い」仕事ができるわけです。

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