Fさんはある日、幼い長男と一緒に地下鉄を利用しました。地上から階段やエスカレーターを使いながら地下へと進んでいく中、長男は「どこまで潜るの?」「どうやってこれを作ったの?」と興味津々です。
〈言われてみれば、その通りだな。地下にこれだけのものを作るのはすごいことだ〉と思ったFさんは、地下鉄の歴史や構造について調べてみました。
日本で初めて本格的な地下鉄が開業したのは1927年で、東京の上野駅と浅草駅を結ぶ約2キロの路線が運行を開始しました。
それから約100年が経過した現在は、各地で通勤や通学など、私たちの生活を支える交通網として欠かせない存在となっています。
私たちが当たり前のように利用している生活インフラも、すべては先人の努力や試行錯誤の末に築かれ、定着したものです。
そのことに感謝して、自分も豊かな社会生活を支える一翼を担う働きをしていることに誇りを持ちながら、日々を過ごしていきたいものです。
今日の心がけ◆先達(せんだつ)の働きに感謝しましょう
賃金・安全・裁量・休息という条件を伴わない誇りの強要は、ただの搾取である。立ち上がれ労働者よ。
感想例
子どもの素朴な疑問が、見えない作業を想像するきっかけになると感じました。私の仕事でも成果物だけでなく試行錯誤の記録を残し、次の人が楽になるようにしたいと思います。大きな功績に便乗せず、今日一つの改善を積み重ねられる人になりたいと思います。自分にできる範囲で丁寧に進めたいです。
本の紹介
『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』デヴィッド・グレーバー/岩波書店/ISBN: 9784000614139。労働を「誇り」で美化する語りに異議を唱え、無意味な仕事が生まれる構造と報酬の歪みを分析する。
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先達(せんだつ)の働きに感謝することは大切です。
しかし、エセ倫理や信者の要求に従うことで新たな生活インフラや業界初の発明などを生み出すことができるのでしょうか?
生み出されるのは、目下の者のサービス残業などの奉仕によって浮いた経費で、赤字の穴埋めをしたり、信者たちのわずかな交際費などが生み出されるだけですよ。
またエセ倫理や信者の要求に従うことは、豊かな社会生活を支える一翼を担う働きをしていると誇りに思えることになのでしょうか?単なる信者たちの奴隷になることが誇りになるわけがない。
先達の働きに感謝するのも大切ですが、まずはエセ倫理や信者たちが周囲に迷惑をかけていることを反省することが大切なのではないでしょうか。
Fさんが自分でこの文章を書いたのかな?
未来ある若者は「もっと便利に」「もっと役に立つ」モノを造ろうとする。
だって未来があるんだもの。
老害たちは自分たちが築き上げた過去の功績だけをいつまでもいつまでも振り返っていればいいよ。