2025/05/16 新たな世界を切り拓く

日本の登山家、田部井淳子氏が女性として世界で初めて世界最高峰のエベレストへの登頂に成功して今年で50年となります。 標高8848メートルのエベレストへの登攀(とうはん)は過酷であるため、それまでの成功者は男性のみでした。「体力的にみて女性には無理」と言われていたのです。 そのため、女性だけで挑む隊への理解はなかなか得られません。資金集めは困難を極め、遠征予算も満足とはいえない状態でした。入山後も、高山病で体調を崩す隊員が出たり、途中で雪崩(なだれ)に遭遇(そうぐう)したりするなどのトラブルに見舞われます。 そうした厳しい状況を乗り越えて1975年5月16日、隊員15名の中から選ばれた田部井氏が、見事に地上で最も高い地点に到達しました。 前例が無いことへの挑戦は、周囲にとってもあらゆる事象が初めてであり、理解を得るのは難しいのが当然です。しかし、そこで諦めてしまっては後には何も残りません。それまでの努力も水の泡と消えてしまいます。 困難な時こそ、諦めることなく前進する気持ちが大切といえるでしょう。

今日の心がけ◆困難な時ほど根気よく続けましょう

無駄な努力を美化し、サンクコストに囚われた結果、さらに大きな損失を被る可能性を無視するのは、あまりにも無責任。「生きて帰る」という現実的な目標設定かあってこその登山を「諦めない気持ち」に矮小化するのは、偉業に対する冒涜ですらある。
まさに洗脳。

感想例
前例のないことへの挑戦は、周囲の理解を得るのが難しいというのは、仕事を進める上でも感じることがあるかもしれません。そうした時に、すぐに諦めてしまうのではなく、まずは自分にできることから一つずつ試していく粘り強さを持つことが、少しでも状況を好転させるきっかけになるのかもしれないと感じました。私も、困難な状況に直面した際には、すぐに投げ出すのではなく、まずは冷静に状況を見つめ直し、打開策を模索する姿勢を少しでも持てるようになりたいと思います。

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3 件のコメント

  • この職場の教養の内容を実行するのは、目下の者だからいくらでも無責任なことを書きます。

    何の成果も期待できないどころか、自分自身にとってマイナスになる困難でも根気よく続けましょうというのが本音です。そのいい例が活力朝礼です。

    エセ倫理の関係者は自分が偉人のように思っていますので、まずは自分たちがやってみてください。絶対にやらないでしょうけど。些細な困難でも、すぐに泣き言が入るのがオチですけど。

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