肥前国平戸藩(現在の長崎県平戸市)の九代藩主、松浦清(まつうらきよし)が残した言葉に「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」というものがあります。
剣術家でもあった清は「偶然勝つことはあっても、偶然負けることはない。負ける時には必ず原因がある」という意味で、『常静子剣談』に記した言葉です。
ことわざに「火の無い所に煙は立たぬ」とあるように、何事もその結果には必ず原因が存在するものです。しかし「勝ちが転がり込む」というような言い回しが示すように、「思いもよらぬ」ことで成功することは時々あるものです。
逆に、負ける時には「負けが転がり込む」という言い方をしないことからも、失敗する時には必ず原因があり、失敗すべくして失敗しているものなのです。
このことから、自身の仕事にも失敗する要因はないかとチェックする習慣が大切であることが分かります。同時に、偶然の成功であっても振り返りを行い、偶然のままで終わらせないことも大切でしょう。
「成功」と「失敗」のどちらにも、次に繋がるものがあると心得たいものです。
今日の心がけ◆原因を明らかにしましょう
「負けに不思議の負けなし」だったら相手が負けた理由を考えれば勝った理由が分かるんじゃないですかね。
感想例
職場で何かうまくいった時や失敗した時に、その背景にどんな要因があったのかを考える習慣をつけたいと思います。上手くいった場合でも、次に同じような成果が得られるとは限らないので、成功の要因を整理しておきたいです。また、失敗の原因を明確にすることで同じ間違いを繰り返さないようにし、業務の改善に繋げていければと思います。
ブラック スワン 不確実性とリスクの本質 上
ブラック スワン 不確実性とリスクの本質 下
ナシーム・ニコラス・タレブ著
予測不能な事象が成功や失敗に大きな影響を与え、「失敗には必ず原因がある」という事は無いのではないかと言ってます。ご一読あれ。
負ける時にも「偶然」と言う原因が存在する。
現実世界では「必ず」と言う言葉は意味をなさない。
倫理法人会と関わったことは「失敗」です。失敗の原因は個人的な付き合いをネタに会員を集める会ですので、付き合いを気にして長居してしまったことです。逆に倫理法人会自体も非難される原因を考えてみてくださいと言いたいです。
「職場の教養」が読者の視野を狭めるのではなく、あなたたち自身の視野が狭いので、そう感じるだけです。無関係な第三者の客観的感想です。
個人の感想を自分自身で「客観的感想」と言ってしまうのはなんだか恥ずかしいですね
お勤めご苦労様です。無関係な第三者さん。