2023/09/06 海を渡った葛

秋の訪れを感じる頃となりました。秋の七草の一つに数えられる葛は、この時期に紫色の花を咲かせます。
日本では古くから親しまれ、葛粉を利用した葛切りや葛餅、根を乾燥させた生薬の葛根湯は馴染み深いものです。
葛は繁殖力が強く、蔓を伸ばし、他の樹木に絡みつき、旺盛に繁茂します。そのため、植林した木の幹を締め付けて林業被害を引き起こすこともあります。
近年、この日本原産の葛がアメリカに渡り、日本とは比べ物にならないほどの猛威を振るっています。家畜の飼料や土壌流出防止を目的に植えたものが爆発的に広がり、地域の生態系や産業に多大な被害を与えました。
そのため、国際自然保護連合から「世界の侵略的外来種ワースト100」に認定されてしまいました。日本とは違い、葛を食べる昆虫がいない、競争関係にある種がいない、冬季の寒さで成長が抑制されない、などの理由が考えられています。
自然界は、様々な種が絶妙なバランスを保って成り立っているのでしょう。

今日の心がけ◆自然の摂理に学びましよう

この糞本のおける近年=クズがはじめてアメリカに紹介されたのは1876年のフィラデルフィア万国博覧会のときであった。また、南東部に持ち込まれたのは1883年のニューオリンズで行われた博覧会のときであった。

明治9年 文明開化の頃の話です。

近年の様子

感想例
自然が絶妙なバランスを保ってい成り立っている様に、私たちの仕事も絶妙なバランスの上に成り立っているのではないでしょうか。お客様をはじめ仕入先や社内の人材まで考えれば今の状態が奇跡的だとも言えると思います。この状態を今のバランスを保ちつつより良い方向に向かわせる様に考えて行動したいと思いました。w

5+

8 件のコメント

  • 外来種が生態系を崩していると言う話ではないのか?
    で、「自然界は、様々な種が絶妙なバランスを保って成り立っているのでしょう。」とは摩訶不思議なまとめ方だ。
    感想担当者泣かせの文章だが、それにしても一体どうした?
    まさに『カオス』だ。

    4+
  • こちらの話の方が真面目にためになる

    「海を渡ったクズ」

    クズが初めて海外に紹介されたのは、一八七六(明治九)年、建国百周年の祝典として開催されたフィラデルフィア万国博である。衆目を集めたのは、何と言っても主催国アメリカが出品したタイプライターとミシンで、これらは躍進するこの国の工業力を世界に認識させるのに余りあるものであった。わが国では、前(明治八)年から展示物の収集・整理に備えて、大久保利通を総裁、西郷従道を副総裁とする事務局が設置されていた。この万博に臨んで、出展方針は、前回のウィーン博でも日本製品の展示に尽力したドイツ人教師のワグネルが指導した。未熟な工業製品を避け、日本独特の工芸品を出品することに集中したこの計画は成功を収めたと言えよう。出品物の一つに加えられたクズは、日本の自然と伝統文化の一端を異国の人々に伝えてくれるものと信じて、誇りと親しみを込めて送り出されたのであろう。その後百年余りの間に、クズがアメリカ南部史の何頁かを飾るのに相応しいほどの奇異な運命に弄ばれたことを知る人は今では少ない。

    一九九二(平成四)年クズはピナトゥボ火山爆発によって発生した泥流の流出を防ぐためにフィリピンの地に渡った。わが国でのクズの種子採取には小学生から老人会の方々まで、様々な階層の人々が参加している。現地では、少数民族アエタの人たちがクズの育苗から定植後の管理一切を引き受けている。試みに植えられた〇.五ヘクタールのクズ畑は、乾季の真っ最中、植物の活動がことごとく途絶え、大地が褐色に変ずる時でさえ、そこだけが緑の絨毯を敷きつめたように見えた。そんなクズの能力が買われて、家畜の飼料生産のために植栽地を毎年十ヘクタールずつ拡大する事業が一九九八年から開始された。

    クズはかの島国で新天地を切り開いてゆくようである。

    神戸大学名誉教授 津川兵衛

    4+
  • 倫理法人会とそれに無類の信用を寄せて下の人間の聞く耳を持たないブラック企業は社会のクズ

    4+
  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)