仕事を終えたKさんは、帰宅するため電車に乗りました。
ふと優先席を見ると、二十歳前後の三人の若者が座っていました。彼らは流行の服で身を包み、会話を交わすものの、視線はスマートフォンに向けていました。Kさんは、その瞬間〈この子たちは、席は譲らないだろうな〉と思いました。
次の駅で、赤ちゃんを抱き、大きな荷物を背負ったお母さんが乗車してきました。すると、若者の一人が隣の子と顔を見合わせ、もう一人を促して無言で席を立ったのです。お母さんは、にっこり笑い会釈をして優先席に座りました。
その後も笑顔を送り続けているお母さんの視線の先には、席を譲り移動していった若者たちがいました。彼らも二コニコ笑いながら、会釈をしていたのです。一連の光景を見て、Kさんは、見た目で判断した自分を大いに反省しました。
そして、普段の仕事でも、一見しただけで判断していたことにも気づかされたのです。それからは、「よく見て、よく聞いて、よく確かめて」仕事をしていくことをKさんは心がけています。
今日の心がけ◆よく確かめてから判断しましよう
ケースバイケースです。
確認のための時間と失敗のリカバリーのコストで考えて下さい。
0
シェイクスピアの名言・格言
あなたがたとえ氷のように潔癖で
雪のように潔白であろうとも、
世の悪口はまぬがれまい。
愚者は己を賢いと思うが、
賢者は己が愚かなことを知っている。
外観というものは、いちばんひどい偽りであるかも知れない。
世間というものはいつも虚飾に欺かれる。
物事によいも悪いもない。
考え方によって
良くも悪くもなる。
流行の服で身を包み、会話を交わすものの、視線はスマートフォン
⇒
〈この子たちは、席は譲らないだろうな〉と思う。
こいつとんでもなく嫌な奴だな。ふつうに座っているだけの人に対してネガティブなこといちいち考えてんじゃねえよ。
席を譲る様子をただ眺めていただけのその他多数の俗物ジジイ。
一見しただけで判断って、判断するにも根拠薄弱すぎるだろ。パンチパーマのやくざ風の男が大股広げて座っていました、ならわかりますが。
いちいち他人のやることを見てんじゃねえよ。
電車に乗り込むやいなや若者を物色しはじめるなんて変質者なのか?
気持ちの悪いおっさんだな。