「持つべきものは友」という言葉があります。
「人間は一人では生きられないため、苦しい時や悲しい時に、同じ思いを持って支えてくれる友が人生には必要である」という意味です。
「友」といえば身近な親しい人をイメージしますが、学業や仕事で出会った人を友や師とすることもあるでしょう。この場合の「師友」とは、先生として尊敬できる友、教え導かれる友という意味です。
また、生きている人を友とするだけではなく、かつて何事かを成し遂げた古人を友に持つこともできるのではないでしょうか。
そのような古人は、世の中に大きな利益をもたらし、多くの人から尊敬されている人で、その生涯と功績は伝記や自伝として伝わっています。
優れた古人の伝記を繰り返し熟読することで、行き詰まった時に道が開けたり、時には戒めと助言を与えられたり、多大な感化を蒙ることもできます。
古人を友に持つことで、喜びと感激の生涯を送ることができるでしょう。
今日の心がけ◆古人の生き様から学びましよう
「友」を広辞苑で引いてみますと、
①常に親しく交わるなかま。また、志を同じくする人。友人。ともだち。
②なかまうち。同じ集団に属する者。ともがら。
③同行の者。道づれ。
とあります。
故人を友とするのはいささか難しいようですが・・・。
だって、①-②のどれも現在の時を一緒に生きる人の事を言っていますよね。
①の「志を同じくする人」だってまだ何かを成し遂げていない状態です。
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「私の友人は夏目漱石です」とか言う人がいたら、間違いなくその人とは距離を置きます。