お酒を飲む席で「とりあえず」といえば「ビール」とくるほど、日本人なら馴染みの言葉ですが、〈まずはやってみよう〉という気さくさが、人生を拓く決め手となることは、意外と気づかれない盲点かもしれません。
それを示すのが、高等学校へ進学せず、通信制大学から東大の教授になった、柳川範之さんの生き方でしょう。柳川さんは自らの体験を通して、「とりあえずやってみる」というやり方を勧めています。
「やってみなければわかりません。これは、就職活動にも独学にもあてはまることです。いろいろなところで試行錯誤をすることが大事なのです。トライーアンドーエラーをするくらいの余地を最初からつくっておかないと、なかなか選びとるとか決めるとかというのはできないと私は思っています」
実践という言葉も、「践」という文字が示すように、自分の足で践み出すところがポイントです。一歩践み出せば、何かが変わるのです。やればできる、やらなければ何もできません。
今日の心がけ◆一歩践み出しましよう
それを決めるのが、セロトニントランスポーター遺伝子ですね。何回も書きました。
何かをやってみるのは何人かに一人で良いんですよ。みんながリスクを背負う必要は無くて、数人に一人リスクを負って挑戦する程度がちょうど良いんです。だって失敗する人が大半なんですよ。
よく考えてみてくださいよ。集団として考えてみてください。でどの程度のリスクを負って一人を送り出すか。失敗しても全体にとってダメージが少なく、成功すれば大きなリターンを生む。この駆け引きで長い年月を経てセロトニントランスポーター遺伝子を持つ人の割合が日本人は3%程度に落ち着いたのではないかと思うのですがどうでしょうか。
ですので、一歩を踏み出すかどうかは、やりたいと思うのであればやる、そう思わなかったらやらない。それれが一番集団としての発展のためではないかと思うのです。
我々の体は35億年前のシアノバクテリアから超並列的に分岐した遺伝子のただの乗り物ですから。
つまり、一歩を踏み出した人が残るか現状維持をした人が残るかは後になってみないと分からないという事です。
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