昨年末のことです。知り合いからお歳暮をもらったA子さんは、お礼の手紙を書いていました。
「このたびは結構な品をお贈りいただき、ありがとうございました。〈中略〉寒い囗が続きますが、どうぞお体ご自愛ください」といった文章でした。
すると、側で見ていた夫から、「お体ご自愛ください」は、間違った表現だと指摘されたのです。自愛の「自」には体、「愛」には大切にするという意味があり、「お体ご自愛ください」では、意味が重なってしまうとのことでした。
〈なるほど〉と思ったA子さん。夫からのアドバイスに感謝するとともに、他にも意味が重複しているような表現があるかを調べてみました。
すると、「馬から落馬する」「頭痛が痛い」「初デビュー」「生ライブ」「断トツー位」など、たくさんあることがわかりました。その過程で、「断トツ」とは「断然トップ」を略した言葉である、という豆知識を得ることもできました。
普段何気なく使っている言葉を見直すことができたA子さんです。
今日の心がけ◆言葉への感性を磨きましよう
「シティバンク銀行」は。「一番最初」は? 同じ言葉を重ねて意味を強調する事を重言と言いますが、「初デビュー」「生ライブ」「断トツー位」なんかはみんなが使っているんだったら良いと思いますけどねー。
「馬から落馬する」はまだギャグレベルですが、ギリギリで「頭痛が痛い」が許容範囲でしょうか。
だって、正しい日本語っていつの日本語の事ですか? せいぜい著者が生まれたころまでの事でしょ。そんなに昔の日本語が良いのであれば万葉仮名までさかのぼりますよ。その前は口伝ですけど記録が残ってないですよね。
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