2018/12/16 聞く耳

今年のNHKの大河ドラマは「西郷どん」が放映されてきました。主人公・西郷隆盛の遺訓である『南洲翁遺訓』の第十九ヵ条を紹介しましょう。
「古より君臣共に己れを足れりとする世に、治功の上りたるはあらず。自分を足れりとせざるより、下々の言も聴き入るるもの也。己れを足れりとすれば、人己れの非を言えば忽ち怒るゆえ、賢人君子は之を助けぬなり」
ここでは、「自分はまだ足りないところがある」と考えていればこそ、部下の言うことも素直に聞き入れられるもの、と説かれています。
さらに、「自分が完全だと思っている時、人が自分の欠点を正すと、すぐ怒るから、賢人や君子というような立派な人は、おごり高ぶっている者に対しては決して味方はしないものである」ということを教えてくれているのです。
まずは、相手の言い分を聞くことから始めましょう。意見を採用するか否かは状況によって判断すればよいのです。聞く耳を持てば、意見を述べた後輩も、〈聞いてもらえた〉という思いから、さらに良き提案をしてくれるでしょう。

今日の心がけ◆話は最後まで聞いてみましよう

遅れました。

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