2018/08/27 しかして希望せよ

「待て、しかして希望せよ」とは、アレクサンドルーデユマの名作『モンテ・クリスト伯』の最後に出てくる有名な言葉です。
『モンテ・クリスト伯』といえば、日本では『巌窟王』として親しまれてきた作品です。主人公が友の裏切りで、十四年間も孤島の監獄に幽閉された話です。
主人公は、牢中で出会った老囚人の神父から、様々な学問を学びます。ある時、脱獄の機会を得、神父の隠し財産を受け継いで、主人公を追い込んだ人々へ復讐をはかっていくというあらすじです。
なかでも、過酷な投獄生活が、むしろ人生のターニングポイントとなるプロセスは、読む者に大きな示唆と勇気を与えてくれます。どのような状況に置かれても、自分が希望を捨てない限り、味方が現われ、道は開かれるといえるでしょう。
「運命は自ら招き、境遇は自ら造る」のです。人生に豊かな実りをもたらすのは、置かれた環境ではなく、その人自身の意志と実行です。
まさしく「待て、しかして希望せよ」なのです。

今日の心がけ◆くじけずに前を向きましよう

今回の文章の内容はごく一般の人に対しては遠い話で、そこまで窮地に追い込まれている人はいないだろうと思うのですが、言わんとしている事は理解できます。しかしこの”本”を今まで読んでいると、昨日一昨日の例からもわかるように、ブラック臭がするんです。ブラックで心身ともに追い込まれた人に、「くじけず前を向きましょう」と言っているように聞こえてしまうんです。残念ながら。

1+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)