2018/4/27 喉越しの理由

新潟県の魚沼地方では、「へぎそば」が郷土の味として親しまれています。
「へぎ」とは、木を「剥ぐ」から「へぐ」に転じた言葉で、剥ぎ板の器にそばを盛りつけることに由来しています。
魚沼地方の十日町市や小千谷市では、もともと織物業が盛んでした。織物で使う糸に張りを持たせるために、「布海苔」という海藻が使われていました。へぎそばのつなぎには、この布海苔が練り込まれています。
布海苔により、ツルツルとした独特の喉越しを楽しむことができ、織物の織り目を模した盛りつけからは、見た目の美しさも味わえます。まさにへぎそばは、地場産業と自然の産物から生まれた料理といえるでしょう。
こうした郷土料理は全国各地にあります。その地域特有の伝統や自然を背景に、先人の知恵から生み出されて、今日まで受け継がれてきました。
皆さんの住む町には、どのような料理がありますか。その背景や歴史を調べてみると、それぞれに味わい深いものがあるでしょう。

今日の心がけ◆わが町の郷土料理を知りましよう

引っ越してきた人に向けて書いているのでしょうが、生まれた時から同じ場所にずっと住んでいるとソレが郷土料理と知らずに食っていますので他の地域の人から指摘されて初めて気がつくというパターンは結構ありますよ。

あと、数キロ離れれば違う見たことも無い郷土料理が食われていますからね。マヨネーズが入ったサラダ寒天なんか今の所、誰かの思いつきで広まったプチ郷土料理でしょ。それが後100年もすれば伝統料理になっていくんですよ。そんなもんですよ。

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