鎌倉時代の武将・青砥藤綱の逸話が『太平記』に記されています。
ある夜、藤綱が滑川を渡っていた時、誤って十文銭を落としてしまいました。これを拾うため、家来に松明を五十文で買ってこさせ、その灯りで探したのです。「十文拾うのに五十文も使うのは、なんと無駄なこと」と周囲は批判しました。
対して藤綱は、「たとえ十文の銭でも、探さなければ天下の貨幣は永久に失われてしまう。いま十文銭は手元にあり、松明を買った五十文も商人の手から流通して世に役立つ。合わせて六十文の銭に何も損失はない」と説いたのです。
「損して得取れ」「損せぬ人に儲けなし」とは、現代でも聞く話です。企業は利益ばかりが出るものでもなく、損失だけが増えるものでもありません。
金銭にしても何にしても、「損をした」という思いでいると、自分の気持ちまで沈んでいきます。それこそが「損」の極致とも言うべきものです。
「物の損得は天の配剤」と捉え、短期的・部分的な損得に流されず、長期的・全体的な視点で物事のバランスを考えていきましょう。
今日の心がけ◆広い視野で捉えましよう
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あっちゃー。
私の考えと一致しています。さてどうやってディスるか。
私の愛読書「金持ち父さん貧乏父さん」でも同じ事を言ってます。
このような回もあるのに、「目の前の仕事を終わしましょう」みたいない回もありますよね。なんなんだと思うんですよ。目の前の仕事はもう手に入れたもので、どうにかなるものだと思うんですよ。未来の仕事をとるために今の損を許容するリスクをとれるかどうかだと思ってるんですが、どうでしょうか。
2+
経営学的な考え方で良いと思いますが、会計学もお忘れなく。
商業高校で簿記を勉強したら、ちょっとずれていると考えるでしょう。
一定期間の経営成績を表したのが損益計算書です。
結果的に利益が出るか損失が発生するかで、両方が存在することはありません。
きっと、収益と費用のことを言っているのだと思います。
〇〇の利益を出すために〇〇の収益を見込み、その収益を出すために〇〇の費用の発生を想定するのが予算です。
青さんが思いつきで言ったのか、経験からお金の使い方を分析していたのかわかりませんが、財務分析の基本的な考え方ですよね。
長期的・全体的な視点で物事のバランスを考えるのが、バランスシート・・・いわゆる貸借対照表ですが、短期的・部分的な損得も不可欠です。
それが損益計算書です。
広い視野だけではなく、時間の流れの中でのお金の動きも考慮に入れるべきです。