天台宗の僧・天海は、徳川家康・秀忠・家光と、三代の将軍に仕え、百歳を超えて天寿をまっとうしたといわれている人物です。
ある日天海は、将軍の家光から柿を振る舞われました。食べ終えた後、天海が柿の種を持ち帰ろうとすると、「その種をどうするのだ」と、家光が尋ねました。
「庭に植えます」と天海が答えると、「桃栗三年、柿八年といわれている。そなたはすでに百歳に近い老人。気の長い話であるな……」と、家光が笑いました。
天海は「将軍ともあろう方が、物事を性急に決めつけてはいけません」と家光を諭しました。数年後、天海は、将軍に柿の実を献上しました。その柿は、家光から拝領した柿の種が実をつけたものだったのです。
この話は、急ぎ過ぎないこと、決めつけないことが長寿や成功の秘訣であることを教える逸話として知られています。
拙速な行動や短絡的な決めつけが失敗を招くこともあるだけに、おおらかに、ゆったりと物事を受け止める度量を持ちたいものです。
今日の心がけ◆気長に構えましよう
[adsense]深読みかもしれませんが、嫌な事があっても気長に考えて会社を辞めないで働くようにという事でしょうか。
気長に構えて損切を間違えて大損しないようにしたいものです。大体の失敗は、損切できないからだと思います。つぶれそうな会社にいつまでもしがみついたり、ブラックだと分かっているのに辞めなかったりするんです。たぶん心理学的に名前が付いていると思いますが、監禁されて逃げるチャンスがあっても逃げないのと一緒だと思うんですよ。
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長生きのお爺さんが、将軍のユーモアに対して真面目に偉そうに答えたと言う話です。
この話、年金受給者なら良いけれど、職場の話としてはどうでしょう。
商品開発を8年も待ってくれる企業がどれだけあるか。
「気長に構えましょう」?
社長に言ってくれ。