2017/2/27 時間をかけて時間を省く

Nさんはイベント会社に勤務して五年になります。会社には、大きなイベントで使用する音響機材やマイク、コード類などが多数あります。
Nさんの悩みはこの機材類でした。イベントの担当者が替わると、必要な機材やコード類の在り処がわからず、準備に時間がかかるのです。
そんなある日、たまたま読んでいた本にヒントを見つけたのです。そこには、「時間効率化のためには、時間をかけて見ることが大切」という、一見矛盾するようなことが書かれていました。そして、じっくりと現場を見ることで、ムダ・ムリ・ムラという「三つのム」が見えてくると書かれてありました。
Nさんは早速実行してみました。イベント終了時の様子をじっと観察すると、スタッフは、倉庫内の空いているスペースに機材を収納しています。実は、倉庫内での、機材の定位置が決まっていなかったのです。
その後、皆で話し合って、物の定位置を細かく決めました。時間はかかりましたが、イベントの準備と後始末はスムーズに進むようになりました。

今日の心がけ◆課題をじっくり見極めましよう

何かを現場に気付かせて、自発的に「カイゼン」とやらが進むと思ったら大間違いですよ。

現場は給料がもらえればそれで良いとという考えですから。現場が悪いんじゃないです。給料というインセンティブが労働時間に対してのみ働くからです。利益が給料に即座に反映されれば何も言わなくても勝手に「カイゼン」が進むと思います。

経営者の言い分はあると思いますが、少なくともこの本を読ませるだけで何かが変わることはないでしょう。

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1 個のコメント

  • 数年後に「あったところに戻す」で解決させていますよ。

    大量のデータから定期的に毎回同じ処理をさせるにはプログラミングを書くこと。
    それに代わるものを作ることができれば、イベントがどれだけ大きくなっても時間は効率よく使える。
    課題をじっくり見極めた後、どう処理したら時間を効率よく扱えるかを考えるべきだ。

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