2021/03/17 見栄を捨てる
勤続二十五年のE氏が、かつて所属していた部署へ二十年ぶりにチーフとして異動し、三ヵ月が過ぎました。前に働いていた頃とは様子が変わり、戸惑うことばかりです。しかし、部下の手前「わからない」とは言えません。何とか業務を進める…
勤続二十五年のE氏が、かつて所属していた部署へ二十年ぶりにチーフとして異動し、三ヵ月が過ぎました。前に働いていた頃とは様子が変わり、戸惑うことばかりです。しかし、部下の手前「わからない」とは言えません。何とか業務を進める…
どのような仕事でも、その目的をよく把握することが大切です。自分が所属する部門や企業としての社会に対する目的を知り、理解を深めていくことは、仕事をする上で、正しい判断をすることにつながります。そして自身のやりがいや使命感の…
Iさんが靴屋に革靴のソールの修理を依頼した時のことです。靴を見てもらった職人に、「もう五年も履いたので修理するよりも買い替えた方が得でしょうか」と相談しました。すると職人は「まだ使えますよ。ブラシで汚れを落とし、全体にク…
個人の固定観念は、時として、可能性を狭めてしまうこともあります。新しい発想は、自己の固定観念の外にあるといっても過言ではありません。「ユニバーサルデザイン」とは、障がいの有無や年齢、性別、人種などにかかわらず、たくさんの…
ある日、Yさんは些細なことで妻と意見が食い違ってしまいました。妻は過去の不満まで持ち出してくるのです。Yさんが「そう思っていたのなら、その時に言えばいいだろう」と言うと、妻は黙り込んでしまいました。翌日、そのことを職場の…
集団全体が越えられない壁に当たった時に、一人でもその壁を乗り越えると、それに続く人が次々に現われることがよくあります。例えば、日本における陸上競技の100メートル走を考えてみます。日本では一九九八年に10秒00という記録…
未曾有の被害をもたらした東日本大震災から十年が経ちました。K氏は震災当日、東北地方に出張中でした。ホテルの部屋に入った直後、大きな揺れが起き、立っていることすらできませんでした。非常ベルと共に「お客様は、すぐに避難してく…
Tさんは、ある時期になると昔お世話になった恩師を思い出します。Tさんは高校受験の際、自宅から約二時間かかる高校で試験を受けました。その中学校から過去に受験した生徒はいなかったため、学校の情報はあまりない状況でした。試験当…
三月は、入学や入社などに向けた、新しい環境を準備する時期です。新しい環境に身を置く時には、緊張が伴います。誰しも不安を感じるものですが、それは自身の可能性を大いに広げるチャンスであると、捉えてみましょう。新天地では何かと…
冬の寒さも和らぎ、徐々に春めいてくる季節となりました。この時期に関連することとして、「春眠暁を覚えず」という言葉があります。中国の唐の時代の詩人である孟浩然が詠んだ有名な漢詩の一節で、「春の夜はぐっすり眠れるものだから、…
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