2026/01/11 物に宿る

毎年1月11日は鏡開きの日です。正月にお供えしていた鏡餅には歳神様(としがみさま)の力が宿っているとされ、これを割って食べることで、歳神様の力を分けてもらい、無病息災を願います。
鏡餅の風習は室町時代に始まったとされ、江戸時代になると武家では、男性が具足(ぐそく)に、女性は鏡台に鏡餅を供えていました。
鏡開きでは、鏡餅を木槌で叩いて割りますが、これは神様へのお供え物に刃物を使うのは縁起が悪いとされているためです。さらに「割る」という言葉も縁起が悪いため、「開く」という言葉を使います。
日本では、そこにある物をただの物と捉えるのではなく、その背景にある存在を大切にする考え方があり、現代に受け継がれている風習もあります。
仕事でも、1つの業務に対して、その先にいるお客様の顔を思い浮かべることで、より一層、迅速かつ丁寧な仕事になっていくでしょう。
誰のための仕事なのかを再確認して、取り組んでみてはいかがでしょうか。

今日の心がけ◆仕事の意義を見直しましょう

だから業務改善を精神論に頼るなって昨日言っただろ?
仕事の負荷を“尊いこと”に見せ替える手法。尊敬します。

感想例

事務・管理職向け

行事の作法に理由があるように、職場の手続きや確認にも意味があるのだと感じました。慣れると「いつも通り」で流しがちですが、相手の立場を少し想像するだけで、連絡の順番や言葉の選び方が変わると思います。急ぐときほど一度深呼吸して、間違いが起きにくい段取りを整える工夫を続けたいと思います。

  • いつもの作業の理由を考える
  • 連絡の順番を意識する
  • 急ぐほど段取りで守る

技術・製造・現場職向け

昔から続くやり方には、無理や事故を避ける知恵が残っているのだと思いました。現場でも、基本を守ることは地味ですが、結果として早く終わることが多いと感じます。次の工程や使う人を思い浮かべると、置き方や清掃、確認の一手間が変わってくる気がします。小さな気づきを積み重ねて、手直しや不良を減らしたいと思います。

  • 基本を軽く見ない
  • 次工程を想像して整える
  • 手直しを減らす工夫を続ける

営業・サービス職向け

相手の目に見えない背景を大切にする姿勢は、接客や応対にも通じると感じました。言葉だけでなく、表情や間の取り方で安心してもらえる場面があると思います。ただ、丁寧にしようとして抱え込みすぎると続かないので、できることをはっきり伝えるのも誠実さだと思いました。相手の小さな一言を聞き落とさない応対を意識したいと思います。

  • 背景を想像して受け止める
  • 表情と間で安心を作る
  • 抱え込みすぎない線引きを持つ

本の紹介

管理される心――感情が商品になるとき
A.R.ホックシールド(著)

「相手のために、いつも丁寧に、気持ちよく」という働き方が、いつの間にか“感情まで仕事として求められる状態”に変わっていないかを考えさせてくれる一冊です。
本文は「お客様の顔を思い浮かべて、さらに迅速かつ丁寧に」と背中を押しますが、この本はその延長線にある負担――無理な笑顔、過剰な我慢、心の消耗――を言語化してくれます。
「丁寧さ」は大事にしつつも、「それを誰が、どこまで、どんな代償で支えているのか」を一段深く見直したい人におすすめです。読んだあと、職場の“美談”をうのみにせず、続けられる働き方を自分の言葉で選び直せるようになります。

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