2025/12/27 連絡の意義

複数人で出かけた時に別行動をとる場合、同行者に一言伝えておくのは、相手に対する心配りのひとつです。
あらかじめ行き先を知らせておけば、同行者は安心でき、その後の行動もスムーズに進むでしょう。反対に、何も言わずに自分勝手な行動をとると、相手を待たせてしまったり雰囲気を悪くしたりする恐れがあります。
こうした配慮は日常の業務にも通じます。複数人で仕事を進める際に、情報が共有されていなければ、思わぬミスやトラブルに発展しかねません。連絡は単なる情報伝達ではなく、仕事を円滑に進めるための土台となるのです。
職場における連絡や報告は信頼関係を築くうえで欠かせませんが、組織の規模が大きくなると連絡の対象は増え、経路や手段も複雑になります。そのような場合には、メールやチャット、会議など状況に応じて使い分ける工夫が必要です。
連絡とは、人と人とのつながりを強固にする行為です。その意義を踏まえて日々の業務に取り組むことで、円滑で信頼に満ちた職場環境を築けるのです。

今日の心がけ◆社内の連携を深めましょう

そういうのをルール化しないから俗人化が発生するんだぜ。
まぁ、我々にとって俗人化はいいことですけどね。

感想例

① 事務・管理職向け

外出時の連絡を例にしたお話を読み、報告や連絡は単なる情報の受け渡しではなく、相手に安心感を与える行為なのだと改めて感じました。 業務において、相手が「今どうなっているかな」と不安に思う前に情報を共有することは、無用なトラブルを防ぐだけでなく、信頼関係の貯金にもなると思います。 「言わなくてもわかるだろう」という甘えを捨て、自分からこまめな発信を心がけ、チーム全体が動きやすい環境を作っていきたいです。

【感想要点】

  • 連絡は相手に安心感を与える行為
  • 相手が不安になる前の共有が信頼になる
  • 「言わなくてもわかる」という甘えを捨てる

② 技術・製造・現場職向け

別行動の際の連絡というお話から、現場における声掛けや状況報告の重要性を再確認しました。 私たちの現場でも、情報の行き違いや「知らなかった」という状態が、手戻りや品質不良、最悪の場合は事故に直結することがあります。連絡はチームの連携を保つための生命線だと感じました。 自分の作業状況を正確に伝えること、そして不明点はすぐに確認することを徹底し、安全でミスのない仕事を積み重ねていきたいと思います。

【感想要点】

  • 情報の行き違いは事故や品質不良の元
  • 連絡はチームの生命線である
  • 正確な伝達と確認を徹底する

③ 営業・サービス職向け

相手への心配りとしての連絡というお話を読み、お客様との関係構築においても全く同じことが言えると感じました。 お客様をお待たせしてしまう時や、状況が変わった時に、一言あるかないかで印象は大きく変わります。細やかな連絡は、こちらの誠意を伝える最も確実な手段だと思います。 お客様を不安にさせないよう、常に相手の立場で考え、先回りした連絡や報告ができるよう努めていきたいです。

【感想要点】

  • 連絡の一言で顧客の印象は変わる
  • こまめな連絡は誠意を伝える手段
  • 相手の立場で先回りして動く

本の紹介

DEEP WORK 大事なことに集中する

  • 著者: カル・ニューポート (Cal Newport)

本文では「メールやチャットで連絡を取り合い、つながりを強固にしよう」と説いていますが、この本はそれを真っ向から否定します。 著者は、メールやチャットによる常時接続(連絡を取り合うこと)こそが、知的生産性を下げる最大の要因であると科学的に指摘しています。「つながり」や「迅速な返信」を重視するあまり、本当に重要な「深く考える時間」が奪われている現状に警鐘を鳴らす一冊です。

もしあなたが、鳴り止まないチャット通知のせいで自分の仕事が進まないと感じているなら、この本が救いになります。 「つながり」を過剰に美化する職場は、社員の集中力を切り刻んで成果を下げているだけです。「連絡を断つ時間」こそがあなたの価値を高めるのだと、理論武装して自分の時間を守りましょう。 社内の「とりあえず連絡」文化にうんざりしている方に特におすすめです。

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3 件のコメント

  • 社内の連携を深めましょう?活力朝礼のお陰で、社内の人間関係は最悪なのに?

    社員の中には、中途半端にエセ倫理にハマって、部下を虐める信者予備軍もいるでしょう。

    また社員同士がくだらない足の引っ張り合いをしたりも信者企業ではよくあることです。

    こんな職場環境では、、連絡のためのメモは捨てられたり、メールが届いているのに届いていないとか・・・

    そして、信者に倫理指導を受けているのを見て、信者予備軍の社員が楽しむ。

    こんな職場環境に変えておいて、社内で連携もクソもないでしょうが。

    社内の連携どうこういうのであれば、活力朝礼を廃止しろ。

    3+
  • 筆者=言いたいことを、ただ言うだけの老人
    具体的に何をするのかの説明がない。→信者は何もしない。
    ま、毎日のことだけどね。

    1+
  • 『DEEP WORK(大事なことに集中する)』著者:カル・ニューポート(Cal Newport)この本が一貫して主張しているのは、次の一点です。

    これからの時代に本当に価値を生むのは、「常につながっている人」ではなく「深く集中できる人」である。

    著者は、この状態を「ディープ・ワーク(深い仕事)」と呼びます。ディープ・ワークとは、注意を完全に一点に集中し、高度な思考を必要とする作業に、中断されることなく取り組むことです。

    具体的には、論理的思考、創造的な企画、文章執筆、設計・研究・分析など、代替が効かず、成果の差が明確に現れる仕事を指します。一方で、本書が強く批判しているのが、次のような職場文化です。

    * 常時メールやチャットに即レスする
    * 「とりあえず共有」「念のためCC」が常態化している
    * 忙しそうにしていること自体が評価される

    著者はこれらを「シャロー・ワーク(浅い仕事)」と呼びます。シャロー・ワークは、低い集中力でもこなせ、誰でも代替可能である一方、忙しさの割に成果が見えにくいという特徴があります。

    そして最大の問題は、ディープ・ワークの時間を細切れに破壊してしまうことにあります。
    本書は精神論ではありません。認知科学・脳科学の研究を根拠に、次の事実を示しています。

    * 人間の脳はマルチタスクに向いていない
    * 注意の切り替えには大きな認知コストがかかる
    * 通知や割り込みによって失われた集中は、簡単には回復しない

    これらの知見から、著者はメールやチャットによる常時接続こそが、知的生産性を確実に下げる要因であると結論づけています。

    ここで重要なのは、「つながり」をどう扱うか、という点です。著者は、連絡そのものを否定しているわけではありません。否定しているのは、

    * 無秩序な連絡
    * 常時即応を求める文化
    * 目的の曖昧な情報共有

    その代わりに提案されているのが、

    * 連絡する時間をあらかじめ決める
    * 深く集中する時間帯は意図的に遮断する
    * 成果を出す時間と、連絡する時間を明確に分離する

    という、意図的で責任ある「連絡の設計」です。ここに、「職場の教養」との本質的なズレが見えてきます。職場の教養では、「連絡=思いやり・信頼・連携」が重視されます。一方で『DEEP WORK』では、「過剰な連絡=集中力の破壊・価値の低下」と捉えられています。

    これは矛盾ではなく、視点の違いです。職場の教養が人間関係の円滑さを重視するのに対し、『DEEP WORK』は成果と価値創出を重視しています。ただし、著者の立場は明確です。成果を生まない連絡は、どれほど「思いやり」を装っていても、組織全体を弱くする。

    この本が特に向いているのは、

    * チャットやメールに追われて仕事が終わらない人
    * 「連絡しているだけで一日が終わる」と感じている人
    * 真面目で責任感が強く、即レスをやめられない人

    とりわけ、「社内の空気を壊したくなくて、自分の集中を犠牲にしている人」にとって、本書は強力な理論的支えになります。一言でまとめるなら、「信頼を築く連絡と、価値を生む仕事は、同時には成立しないことがある。」だからこそ必要なのは、

    * 連絡を減らす勇気
    * 集中を守る責任
    * 成果で信頼を示す覚悟

    それが、『DEEP WORK』の本質です。

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