2025/11/26 納車日の洗車

Ｔさんは自家用車が故障し、修理代が高額だったことから、現在の車両を下取りに出して買い替えることにしました。
販売店に出向き、気になっていた車に試乗したところ、初めて体験する運転支援システムに感動し、購入を決めました。納車までには1ヵ月ほどかかると伝えられ、Ｔさんは納車される日を楽しみにしていました。
納車日当日、Ｔさんは下取りに出す車を洗車することにしました。洗車していると、長年の使用でこびりついた汚れや、小さな傷があることに気がつきます。
傷や汚れを見ていると〈この車に守られながら出かけていた〉〈この車のおかげで家族の楽しい思い出がある〉と、感謝の思いが込み上げてきました。
そして、車体から室内まで丁寧に洗車を終えたＴさんは、〈新しい車も日々大切に乗ろう〉という気持ちになりました。
車に限らず生活を支えてくれているものを手放すときには、その働きを振り返り、感謝の思いを深めたいものです。

今日の心がけ◆物の働きに目を向けましょう

いやいやww
そこは車を大事にしろよw いままでさんざん自分で言ってただろ?

感想例

① 事務・管理職向け

普段何気なく使っているパソコンやデスクなどの備品は、あって当たり前だと思ってしまいがちです。しかし、本日の話を読み、日々の業務がこれらの道具に支えられていることを改めて感じました。退職や交換の時だけでなく、普段からこまめに手入れをすることで、自分も周囲も気持ちよく働ける環境を整えたいと思います。物への感謝を忘れず、丁寧に扱う姿勢を持つことが、結果として業務の効率や品質の安定につながると信じています。

【感想要点】

• 道具に支えられていることを再認識する
• 普段からの手入れで環境を整える
• 丁寧な扱いが業務品質につながる

② 技術・製造・現場職向け

現場で毎日使用している工具や機械は、私たちの安全を守り、正確な仕事を助けてくれる大切なパートナーだと感じました。使い慣れた道具についた汚れや傷は、それだけ長く現場で働いてくれた証拠でもあります。これからは、単なる作業の道具としてではなく、自分を守ってくれる存在として、点検や清掃をより丁寧に行いたいと思います。道具を大切にする心を忘れず、安全第一で日々の作業に取り組んでいきます。

【感想要点】

• 道具は安全を守るパートナーである
• 傷や汚れを働いた証として捉える
• 道具への感謝を安全作業につなげる

③ 営業・サービス職向け

自分が使っている営業車や身の回りの物を大切にすることは、そのままお客様への誠意にもつながると感じました。汚れたままの道具や車では、お客様に良い印象を与えることはできません。物に対して感謝の気持ちを持って接することで、自然と丁寧な所作が身につき、それがお客様からの信頼につながるのだと思います。見えないところまで気配りができるよう、まずは身近な道具を大切に扱うことから始めたいと思います。

【感想要点】

• 物の扱いは誠意の表れである
• 感謝の気持ちが丁寧な所作を生む
• 見えない気配りが信頼につながる

本の紹介

「そこまでしなきゃいけないの？」「もう十分頑張ってるのに…」と、朝から溜め息をついてしまった方も多いのではないでしょうか。

そんな、会社の精神論や同調圧力に少し疲れてしまったあなたに、心からおすすめしたい一冊があります。

『あやうく一生懸命生きるところだった』

「必死に努力して、競争に勝つことが正解」 「周りに感謝し、常に誠実であれ」

そんな社会のプレッシャーに疲弊した著者が、**「一生懸命生きることをやめた」**瞬間に見えてきた景色を綴った、韓国発のベストセラーエッセイです。

この本は教えてくれます。

• やる気が出ないなら、そのままでいい。
• 結果が出なくても、あなたのせいじゃない。
• 「何もしない」は、最高の投資である。

職場の教養が「もっと頑張れ、もっと感謝しろ」と足し算を強要してくるなら、この本は「もう十分だ、荷物を下ろそう」と引き算を許してくれます。

朝礼で「素晴らしい気づき」を発表するためにすり減らした神経を、この本で癒やしてみませんか？ 読み終わった後、少しだけ生きるのが楽になるはずです。