2025/09/28 秋明菊

虫の音が聞こえる季節になりました。この時期に盛りを迎えるのが秋明菊です。庭の片隅や草むらでも咲いており、見る人の心を穏やかにします。
秋明菊はもともと中国原産ですが、古くから日本に渡来していたと考えられています。江戸時代の園芸書『花壇綱目(かだんこうもく)』にもその名前が見られます。京都の貴船(きぶね)地方で群生していたことから「貴船菊」とも呼ばれます。
俳人の阿部みどり女(あべみどりじょ)は「観音の影のさまなる貴船菊」と詠んでいます。秋明菊を観音様に見立てて、穏やかで控えめな美しさを表現しています。
寒くなると地上の葉や花は枯れますが、地下の根はしっかりと生き残り、春には再び芽を出します。この様子からは、困難な状況を準備期間として、時期が来たら一気呵成(いっきかせい)に力を発揮する逞しさ(たくましさ)が感じられます。
また、他の草花の間で主張しすぎることなく、その美しさを添える姿から、謙虚さや協調性を教えてくれるようです。秋明菊の美しさを楽しみながら、自然の力強さと謙虚さを感じてみてはいかがでしょうか。

今日の心がけ◆謙虚さや協調性を大切にしましょう

すみません時間がありませんでした。

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