2025/06/08 益者三友

益者三友とは、『論語』季氏篇(きしへん)にある言葉です。友人の中でも、交際するに値する人の特徴を3つに絞って説明しています。

1つ目は、正しいと思うことを直言する正直な人です。人は、相手から嫌われたくないという感情が邪魔をしてつい直言を避けがちです。しかし、自分が間違っているときに正直に教えてくれる人は、友人として貴重な存在です。

2つ目は、思いやりがあって誠実な人です。私利私欲を交えず、真心をもって人や物事に接する人のことでしょう。同じような意味をもつ言葉には、篤実(とくじつ)、真摯(しんし)、忠実、至誠などがあります。

最後の3つ目は、博識な人です。知識が幅広い分野に及んでいる人や、広く物事を知っている人を指します。

幼い頃からの友人、学友、職場での親しい人など、多彩な人々に囲まれて生きているのが私たちですが、その中に益者三友に該当する人がいれば幸いです。
私たち自身も相手にとって有益な存在になりたいものです。

今日の心がけ◆有益な友と充実した日々を送りましょう

「交際するに値する人」なんていう上から目線で友人を選別するような考え方自体が、人間関係を自分の「益」になるかどうかという損得勘定で見ているようで、実に浅ましいと感じます。

難しい事ですが「正しさ」とは何ですかね。組織にとって都合の良い「正しさ」を押し付け合う、息の詰まる相互監視を推奨しているんでしょうか。「私たち自身も相手にとって有益な存在になりたいものです」という締め括りは、従業員同士が互いに「会社にとって有益な」方向に作用し合い、無償で能力開発や貢献意識を高めさせようという経営側の狡猾な意図が透けて見えます。そんな「有益な友」とやらに囲まれた日々は、本当に「充実」していると言えるのでしょうか。むしろ、個性を押し殺し、同調圧力を生み出すだけの、管理された人間関係の推奨に他ならないのではないでしょうか。

感想例
正直な人、誠実な人、物知りな人、そういう友人がいてくれたら確かに心強いだろうなと、ぼんやり思いました。職場でも、時には厳しいけれど的確なことを言ってくれる先輩や、いつも真面目に仕事に取り組んでいる同僚、色々な知識や経験を教えてくれる人がいると、自分も成長できるような気がします。私も、誰かにとって「有益な存在」とまではいかなくても、少しでも良い影響を与えられるような人間になれたらいいな、なんてことを考えました。ただ、実際に自分がそうあろうとすることは、なかなか難しいことだろうなとも感じます。

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2 件のコメント

  • 相手がどうのこうのではなく、結局は自分の受け取り方次第ですよ。
    人は誰でも正論を持っています。それぞれの正論は大抵正しい。要するに、相手の正論を受け取り、理解できるかどうかです。理解できない、理解しようとしない馬鹿どもが戦争をし出すんです。
    あと、非信者にとっても有益な「職場の教養」であってほしいね。

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  • エセ倫理では「交際するに値する人」=自分の利益になる人間、もしくは目下の奴隷という上から目線で人を選別するような考え方をしています。管理された人間関係ならマシですが、エセ倫理では絶対的上下関係の人間関係を作ろうとしています。この職場の強要も同じです。

    益者三友は、友人の中でも、交際するに値する人の3つの特徴でしょうが、エセ倫理法人会の倫友とは、非信者、特に目下の人にとっては交際するに値しないどころか、絶対に関わってはいけない人たちです。倫友の主な特徴は以下の3つです。

    1つ目は、一般的には間違っていても自分たちは正しいと主張し、それを他人に押し付けます。間違っていると正直に教えると逆ギレしますし、他人の拒絶は認めません。

    2つ目は、私利私欲ばかりで、他人の迷惑を考えない人です。ただ自分たちは正しいと思っているので、法に触れることでも「やってはいけないことと、疑わしい行為は違う」と自己正当化。犯罪者よりもタチが悪いです。

    最後の3つ目は、目下の者には必要以上に強く、目上の者には必要以上に弱い人です。目下の者は反撃してこない。何をやってもかまわないと思っているので、やりたい放題です。

    幼い頃からの友人、学友、職場での親しい人など、多彩な人々に囲まれて生きているのが私たちですが、その中に倫友に該当する人がいればすぐに縁を切ってもらいたいものです。

    私たち自身はエセ倫理と関わってしまっても、倫友のような有害な存在にはなりたくありません。

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