2025/01/20 物の働きを生かす

A氏は自動車部品を製造する会社を営んでいます。自動車の部品は精密であるため、高性能な工作機械とスタッフの高い技術力が求められます。

A氏はある勉強会で、機械に汚れが付着すると、機械の動作に支障をきたしやすいという指摘を受けました。専門業者に定期的なメンテナンスは依頼しているものの、業務時間内に工場内と機械の清掃をすることにしたのです。

最初は、数人の社員が工場内の足場のゴミ拾いや機械を磨くことから始めました。すると、全員が清掃に参加するようになり、継続するなかで、社員はネジの緩みや機械の油が切れていることに気が付くようになったのです。

その後、機械が故障する頻度が減り、年間のメンテナンス費用も大幅に抑えられました。A氏も社員も、機械を清潔に保つことで、機械の摩耗や故障を防ぐことができ、生産効率の高まりを実感したのでした。

物の性能を最大限に発揮させるためにも、日頃から心を込めて機械や道具の手入れをし、大切に扱っていきたいものです。

今日の心がけ◆機械や道具の手入れをしましょう

童話の様な話にして書くから読者がイラっとするんですよ。
「掃除をすると機械を見るから故障する予兆に気が付きやすい」って事を「汚れが付着すると壊れやすい」に置き換えて話を作ってますよね。

機械が壊れる一番の原因は基板の熱です。コンデンサが抜けるかインピーダンス特性が悪くなって故障します。だから制御盤のフィルターを掃除する必要があります。制御盤の中の部品にもファンが付いてます。ファンに埃が詰まって冷却出来ないくなって故障している機械を四六時中見ています。
最近の機械は掃除をしない事を見越して盤の内外で空気を出し入れせず、密閉した状態で冷却する機構が備わっています。小さいエアコンが付いている感じです。そのエアコンが故障した場合機械が動作しない様なプロクラムになっている物もあります。
人間に任せたら必ずさぼりますし見落とします。

感想例
日々のメンテナンスの重要性を感じました。しかし、現実には忙しさを理由に手入れが後回しになりがちです。私自身も、普段使う道具や設備が本来の性能を発揮できているか、きちんと確認できているか不安になることがあります。これからは、自分の担当する仕事においても、道具や環境の状態に気を配り、少しずつでも改善を図る姿勢を持ちたいと思いました。継続的な手入れが小さな改善を積み重ね、大きな成果につながるよう意識したいと思います。