Sさんは、休日家にいる時、何か一つ「家のこと」をするようにしています。特に、普段家族ができないことや目の届かないところを選んで行ないます。
ある日曜日は、家族四人の自転車の点検整備をしました。一時間ほどかけて、一台ずつ、ブレーキの調子やネジの緩みを点検し、チェーンや回転箇所に油をさしました。ビスなどには錆止めを施し、最後はきれいに拭きあげました。
次の休日には、トイレタンクの中の水垢の掃除、その次の休日には、玄関や家の中のドアの蝶番に油をさしました。
もともとそうした作業が好きだったSさん。これまで家事を任せきりにしていた分、自分の得意分野で家族への感謝を示そうと思らたのです。
取り組み始めてから二ヵ月になりますが、〈やらなければいけない〉という義務感はなく、家族の一員である自分の務めを淡々と果たしているという気持ちだと言います。
次は何をしようか、考えるのが楽しみになっているSさんです。
今日の心がけ◆感謝の気持ちを行動で示しましよう
模範解答
会社でも、普段の清掃などで目につきにくい箇所を綺麗にしたり、何か自分の得意な事で仕事が少しでもスムーズに進むように出来る事を探して実践し、周囲の人に行動をもって感謝の気持ち伝えたいとおもいます。
多分こんなかんじでしょう。当たりさわりまない無難な感想です。
自分で書いておきながら、小学校や中学校の時の頭のいい人の国語のテストの回答みたいで寒気がします。
ここで、違う事を言う場合、よほど上手く言わないとめんどくさがられます。「オイオイ、朝礼の時間伸ばすなよ。」「そんなの分かってるよ」的な視線が刺さりまくります。
ですのでさらっと言って、サクッとおわす。これが一番です。本心なんかみんな一緒ですから、あえて言う必要すらありません。
それが、職場の教養です。
今日から感謝の気持ちを行動で示そうと心に誓っても、どうせ長続きしないでしょ。
それが信者です。
信者経営者は、この文章読んで早々に私に対して感謝の行動を示しなさい・・・と思っているはず。
面倒なことは下々がやることだと決めているのが信者経営者です。