2018/12/29 卵の殼の行方

ケーキやプリンなど、生卵を大量に利用する食品メーカーから廃棄される卵の殼の量は、年間二十万トンにも上るといわれています。
この食品産業廃棄物を再利用する方法はないかと思案を重ねた結果、新たな商品開発に成功したのが、佐賀県に本社を置くG社です。
もともと建設会社でしたが、社長のS氏は、仕事で訪れた菓子メーカーで山積みになった卵の殼を見て「私には宝の山に見えた」と振り返ります。
卵の殼は天然カルシウムが含まれ、土壌改良剤として使われます。また、人体にもやさしく、粉砕すれば白い粉になることから、チョークや白線に使えるのきではないかと、卵の殼を再生処理する新たな事業に踏み切ったのでした。
食品メーカーとしても、これまでお金を払って処分していた産業廃棄物を、逆に買い取って活用する会社があることは、渡りに船であったといいます。
現在では幼稚園、小中学校、高校など六千校以上が製品を利用し、さらには野球のピッチャーが使う滑り止めなどにも活用されています。

今日の心がけ◆ゴミと思えるものも有効活用しましよう

いままで卵の殻に気が付かなかったのではありません。人を騙して金儲けをする事を道徳的にやってこなかっただけです。

日本で採掘される石灰岩が年間1億7千万トンなのに対し、卵の殻が年間20万トンではは集めるコストがかかりすぎます。だって20万トンって1日550トンですよ、採掘所で動いている100トンダンプで6台分。かたや石灰岩は一日で100トンダンプ4600台分です。鼻くそレベルです。集めるに値しません。はっきり言ってゴミです。環境破壊です。

ただ、そのゴミを「天然素材」などと広告を打って高値で売るのは後ろめたさが無いのであればアリだと思います。

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)