2025/12/17 自分の行動を振り返る

会社員のSさんは、頻繁ではありませんが、カーシェアサービスを利用しています。ある日、自宅近くのカーステーションで車を借りた時のことです。
スマートフォンのアプリケーションで車を開錠し、車内を確認すると、空き缶やお菓子の袋など、たくさんのゴミが残されていました。
何度か利用している中で初めての出来事で、Sさんは衝撃を受けました。怒りがこみ上げてきましたが、ゴミを片付け、除菌シートで車内を一通り清掃した後、運営会社に報告を入れてから車を利用しました。
車を運転し始めても怒りはなかなか収まりませんでしたが、よく考えてみると、Sさん自身もこれまで利用前の清掃やゴミの持ち帰りはしていたものの、使用後の清掃はほとんど行っていなかったことに思い至ったのです。
〈自分が快適に利用することばかり考えて、ほかの人に迷惑をかけていたかもしれない〉と反省したSさん。それからは、使用前に車内を清掃するだけでなく、後始末も丁寧に行うよう努めています。

今日の心がけ◆自分の行動に意識を向けましょう

問題の本質は二の次だ。不条理な状況でも文句を言わず、自らを責めて従順に働け。と申しております。

感想例

① 事務・管理職向け

共有スペースや備品の状態は、次に使う人の業務効率に直結すると改めて感じました。普段、何気なく使っているコピー機や会議室ですが、トレイの用紙を補充したり、椅子を整えたりといった些細な行動が、チームの円滑な連携を支えているのだと思います。誰かがやってくれるだろうという甘えを捨て、次に使う同僚が気持ちよく仕事に取り掛かれるよう、使用後の「あと一手間」を大切にしていきたいと思います。

感想要点

  • 共有部分の状態が業務効率に影響する
  • 些細な整頓がチーム連携を支える
  • 「誰かがやる」という甘えを捨て、一手間かける

② 技術・製造・現場職向け

現場における整理整頓は、単なる美観の問題ではなく、安全と品質を担保するための重要な工程であると再認識しました。道具を元の位置に正確に戻す、作業台の汚れを拭き取るといった「終わりの作業」を徹底することは、次の作業者の安全を守り、ミスのない仕事へと繋がります。自分の作業だけで完結させるのではなく、次の工程へのバトンタッチまで責任を持つ意識で、本日の業務に取り組みたいと思います。

感想要点

  • 整理整頓は安全・品質担保の工程
  • 「終わりの作業」が次の安全と精度を守る
  • 次工程へのバトンタッチ意識を持つ

③ 営業・サービス職向け

自分がお客様の立場になったとき、商品や環境がどのような状態であれば感動するか、改めて考える機会になりました。Sさんが感じた不快感は、私たちがお客様に絶対に与えてはならないものです。社用車や商談スペースを使う際も、次のお客様や同僚が使う場面を想像し、見えない部分まで配慮を行き届かせることが、信頼関係の構築に繋がると信じて行動したいと思います。

感想要点

  • 顧客視点で「不快感」の排除を考える
  • 次に使う人への想像力が信頼を作る
  • 見えない部分への配慮を徹底する

本の紹介

『とにかく仕組み化 ── 人の上に立ち続けるための思考法』
著者:安藤広大

現場の乱れや不満を「気をつけよう」で終わらせると、結局は真面目な人だけが損をします。この本は、原因を個人の性格や反省に押し込めず、仕組みでブレを減らす考え方を教えてくれます。「注意したのに直らない」「誰かの善意で回っている」職場ほど、読みどころがあります。 あなたの世界はシンプルで自由なものに変わります。社畜マインドから脱却するための必読書です。

2+

3 件のコメント

  • 何が問題なのか、はっきりさせていないのがこの文章の問題だ。
    「それからは、使用前に車内を清掃するだけでなく、後始末も丁寧に行うよう努めています。」と、自分の行動に意識を向けたことで「空き缶やお菓子の袋など、たくさんのゴミが残されていました。」の問題は解決されるのか?
    Sだけが努力しても根本原因は何も解決されていない。
    論点がすり替わっている。

    2+
  • 『とにかく仕組み化 ── 人の上に立ち続けるための思考法』著者:安藤広大を読み解いて、カーシェアの事例と比較してみる。

    本書は、組織やチームにおいて、個人の能力や「頑張り」「気持ち」に依存するのではなく、「仕組み」によって安定した成果を出し続ける方法を解説しています。

    仕組み化の目的は、社員のスキルやモチベーションに左右される「ブレ」をなくし、誰がやっても一定以上の成果が出る状態を作り出すことです。「真面目な人」や「優秀な人」に依存せず、ノウハウを標準化し、誰もが同じように行動できる環境を整備します。あそこのマックは美味しいけれど、ここのマックは不味いよねってことがないようにね。

    その仕組みづくりは、経営者が指揮をとって管理職が行う仕事です。優秀な仕組みは、経験の浅い社員でも効率よく業務を遂行させ、その過程で社員を成長させます。また、仕組みはシンプルでなければ機能しません。目的を達成するために必要な行動を絞り込み、迷う要素を徹底的に排除します。そして、失敗を個人の責任にせず、仕組みの改善点として捉えることで、社員が積極的に改善に参加できる環境をつくります。

    カーシェアの事例にこの考え方を当てはめると、Sさんの「個人の反省」だけでは解決しません。問題点は、利用者がゴミを放置し、次の利用者が不快な思いをすることです。仕組み化の具体例としては、清掃義務の仕組み化・・・返却時に車内の写真を撮ってアップロードすることを必須にする。ペナルティの仕組み化・・・ゴミが発見された場合、後続の利用者からの報告に基づき、前の利用者に明確なペナルティ(罰金やポイント減点)を課す。インセンティブの仕組み化・・・綺麗に使用した利用者や、ゴミを報告して清掃した利用者にポイントを付与する。などが考えられます。

    職場の教養は、このように問題の本質はそっちのけで、具体的な解決方法を導き出そうとしません。倫理法人会側からすると、この文章の構成は仕方ないと言うでしょう。どんな事例でも、問題を解決させることより、社員個人個人が会社のために努力させる方向へ意識を集中させることが目的なのですから。

    この本は、「真面目な人だけが損をしない組織」を作るための、経営者やリーダーのための行動と思考のバイブルと言えます。

    2+
  • 自分の行動を振り返る?お前らに言われたくないです。

    自分が快適に利用することばかり考えて、ほかの人に迷惑をかけていたかもしれない。エセ倫理や信者そのものですやん。

    自分の利益のために社員をこき使うことや弱小仕入先の代金を値切ったり、得意先に「朝礼中ですので、折り返し電話をします」と対応したり、弱い者いじめをしたり。

    こんな行動を振り返らずに、目下の者には他の人に迷惑をかけたかもしれないと行動を振り返れ?いい加減にしろ。

    あっ、信者たちの望み通りの無茶な結果を出せないと信者に迷惑をかけていると返されそうですが。

    3+
  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)