「神は細部に宿る」という言葉があります。これは、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの言葉とされ、美しい作品や良い仕事には、細かな部分にまでこだわりがあることを示します。
元サッカー日本代表監督、岡田武史氏の勝負哲学は「勝負の神は細部に宿る」でした。岡田氏は「試合に挑むための戦術も大切だが、勝敗を分けるのは選手の意識や試合に臨む心構え、練習での小さな積み重ねである」と言います。
岡田氏はそうした自身の考えを選手に浸透させ、日本代表を1998年にワールドカップ初出場、2010年には、ワールドカップベスト16に導いています。
もし自分が他の人より劣っていると感じる場合は、普段は見過ごしてしまうような小さなことにもこだわりを持ち、継続して取り組むことが重要です。
成果を残している人の多くは、責任を持って仕事に向き合い、陰ながら努力を重ね、細かい部分を疎かにはしていないはずです。
まずは、日常の小さなことを大切にすることから始めてみてはいかがでしょう。
今日の心がけ◆小さなことを大切にしましょう
本当かよ。神経質な人が出世してるか? 大きく躍進した人が神経質な人が多いのか?
「もし自分が他の人より劣っていると感じる場合は」どんだけ自己肯定感を下げようとしてるんだよ。
一生お前は俺の都合の良い奴隷だww って声が聞こえてい来るんだが。
感想例
① 事務・管理職向け
名建築家や名監督の言葉にあるように、大きな成果も日々の小さな業務の積み重ねなのだと改めて感じました。普段、入力業務や書類整理などをしていると、つい単調な作業だと思ってしまいがちですが、その一つひとつが会社の信用を作っているのだと思います。私自身、まだ未熟で自信を持てないことも多いですが、まずはデスク周りの整理や丁寧な確認作業など、目の前の小さなことから責任を持って取り組んでいきたいです。
- 感想要点
- 単調な業務こそが会社の信用の土台である
- 目の前の小さな作業に責任を持つ
- 整理整頓や確認作業から始めたい
② 技術・製造・現場職向け
岡田監督の勝負哲学の話を聞き、現場での仕事に通じるものを強く感じました。私たちの現場でも、ネジ一本の緩みや手順の小さな省略が、大きな事故や品質不良につながる怖さがあります。技術力に自信を持つことも大切ですが、それ以上に「これくらいでいいだろう」という油断をなくすことが重要なのだと思います。見えない部分の手抜きをせず、基本に忠実な作業を積み重ねることで、確実な仕事をしていきたいです。
- 感想要点
- 小さな省略が大きな事故につながる
- 「これくらいでいい」という油断を排除する
- 見えない部分こそ基本に忠実に作業する
③ 営業・サービス職向け
神は細部に宿るという言葉は、お客様への接し方そのものだと感じました。商品知識や提案力も大切ですが、お客様が本当に見ているのは、ふとした瞬間の表情や言葉遣い、気配りといった細かい部分なのだと思います。私はまだ一流の営業マンのような大きな成果は出せませんが、挨拶や身だしなみ、約束を守るといった当たり前のことを大切にし、お客様に信頼していただけるよう努めていきたいです。
- 感想要点
- お客様はふとした表情や気配りを見ている
- 挨拶や約束順守など当たり前を徹底する
- 小さな誠意の積み重ねで信頼を得る
本の紹介
- エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
- 著者: グレッグ・マキューン (著), 高橋 璃子 (翻訳)
「細部にこだわれ」「陰ながら努力しろ」と言われて、全ての仕事に全力投球していませんか？ それを続けると、あなたは確実にパンクします。この本は、優秀な人ほど陥りやすい「何でもやらなきゃ」という呪縛を解き、「より少なく、しかしより良く」成果を出すための思考法を教えてくれます。会社の言いなりになって細かい雑用に忙殺される人生から脱出し、自分の時間を本当に重要なことに使うために、ぜひ読んでみてください。思考の断捨離こそが、最強の武器になります。
【追伸】 会社員の最大のメリットは自由である事 これに尽きます。
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宗教関係の文章はたいてい、神の存在をしれっと当たり前のこととして書く。聖書もそうだが、冒頭の創世記で「神は・・・」という文章の羅列に気持ち悪さがMAXになる。
サッカーのチームを強くしたいのなら、選手個人個人の力量に期待するばかりではダメだ。経験を積んだベテラン選手から、若い選手への「勝敗を分ける意識や試合に臨む心構え」を継承していくシステムが必要だと思う。あたかも遺伝子を継承していくように。そこに倫理法人会や神の存在は必要ない。
今回の本文は「細かな雑務には全力で取り組め」「頼まれたことは全部受けろ」「自分の時間は後回しにしろ」といった趣旨に受け取れます。しかし、私が大切にしたいのは「自分にとって何が本当に重要かを見定めること」です。重要でない99%を切り捨て、選んだ1%に集中する──これが『エッセンシャル思考』の核心です。重要なことを続けやすくする習慣をつくり、不要な仕事を引き受けない勇気を持つことも同じくらい重要です。
「職場の教養」は美しい言葉で日常を戒めますが、それをそのまま受け入れる前に「本当に自分がやるべきことか」「それをすることで最大の成果が得られるか」を自分で問い直すべきです。丁寧に断る術を身につけ、人生に余裕を作りましょう。余裕は合理的な判断力と柔軟性、そして創造性を育てます。
責任感の強い人ほど依頼を引き受けがちですが、能力を最大限に発揮するには「やることを増やす」のではなく「やらないことを決める力」を養うことです。余計な仕事や思考を徹底的に削ぎ落とし、本当に重要なことに時間と才能を集中させる──それが成果を最大化する近道だと私は考えます。
神はエセ倫理には宿りません。信じる者は救われません。
信者たちの中で、数少ない成果を残している人の多くは、責任を持って仕事に向き合い、エセ倫理とは適度に付き合い、陰ながら信者たちのハマる姿をバカにして、利用しています。本業を疎かにしていないはずです。半信者というレベルでしょう。
しかし、エセ倫理にハマる信者たちは、仕事よりもエセ倫理を重視し、社員に厳しくあたりちらし、顧客対応も疎かにしています。
ただ、どちらの信者も小さなことを大切にしている。目下の者の小さなことが気に入らない。
信者の小さなこだわりを大切にした結果が社内の雰囲気悪化です、例えば活力朝礼など。
でも、エセ倫理にハマる信者たちの方が、さらに小さなことを大切にしているように思います。それだけ人間が小さいからです。
小さな人間の小さなこだわりをこれ以上、大切にしたら会社が潰れますよ