2025/12/02 共感力

12月は、1年の締めくくりであると同時に、新しい年を迎える準備をする月です。忙しさの中で人と触れ合う機会が減り、孤独を感じる人もいるでしょう。
Aさんは、受験を控えている娘が、勉強もせずゴロゴロしている姿を見て「しっかり勉強しなさい」と強めに言ってしまったことがありました。後で反省し、それからはなるべく寄り添うことを心がけていました。
ある夜、不安で眠れないのか涙ぐんでいる娘の姿を目撃しました。すぐにAさんは「明日のことを考えると不安になるよね。お母さんもそうだよ。でも大丈夫、一緒にここまできたんだから安心して眠ろう」と声をかけました。
すると娘は笑顔を取り戻し、〈分かってくれる人がいる〉と安心したようでした。その後は、以前より落ち着いて勉強に取り組めるようになったのです。
Aさんはこの経験を通じて、状況を分かってくれる人がいるというだけで、孤独感が和らぎ、気持ちを立て直すことができると学んだのでした。
相手に共感されることで安心感が生まれ、本来の力を発揮できるのでしょう。

今日の心がけ◆相手の気持ちに寄り添いましょう

結局何も解決してねーしw
会社で同僚や部下が「忙しい」「辛い」って言った時、「不安だよね、私もそうだよ」って言ってやったら解決ですかw バカですか?

感想例

事務・管理職向け

感想の方向性:「年末の繁忙期」「メンタルケア」「チームの雰囲気」

12月に入り、年末調整や締め作業などで職場全体が慌ただしくなっています。私自身、忙しさから自分のことで精一杯になり、周囲の状況が見えなくなることがありました。 今日の記事を読み、まずは隣で働く仲間の「忙しさ」や「大変さ」を理解し、言葉に出して労うことが大切だと感じました。 具体的な手助けがすぐにはできなくても、「大変だね」と声をかけ合うことで、張り詰めた空気を和らげ、チームとして協力しやすい環境を作っていきたいと思います。

【感想要点】

  • 繁忙期こそ、周囲への配慮が欠けていた自分を振り返る。
  • 互いの大変さを言葉にして認め合うことが大切だと感じた。
  • 声掛けでチームの空気を和らげ、協力を生み出したい。

② 技術・製造・現場職向け

感想の方向性:「焦りの防止」「安全確認」「声掛け」

現場作業において、納期や工程に追われると、どうしても焦りや不安が生まれ、それがミスや事故につながる危険性があります。 本日の記事にあるように、誰かが焦っている時に「大丈夫か」と声をかけ、その気持ちに寄り添うことができれば、本人が冷静さを取り戻すきっかけになると思いました。 作業手順を守ることはもちろんですが、仲間の様子にも気を配り、不安そうな人がいれば声をかけることで、現場全体の安全意識を高めていきたいと思います。

【感想要点】

  • 焦りや不安が事故につながるリスクを再認識した。
  • 仲間の様子に気づき、声をかけることで冷静さを取り戻してもらう。
  • 互いの心情に配慮し、安全な現場を作る。

③ 営業・サービス職向け

感想の方向性:「顧客の不安解消」「信頼関係」「傾聴」

お客様とお話しする際、商品の説明を急ぐあまり、お客様が抱えている背景や不安な気持ちを置き去りにしてしまうことがありました。 今日の記事を読み、まずはお客様の言葉に耳を傾け、「そうですね」とその気持ちを受け止めることが、信頼関係の第一歩なのだと学びました。 いきなり提案をするのではなく、まず相手の立場に立って心情を理解しようとする姿勢を持つことで、お客様に安心して任せていただけるような対応を心がけたいと思います。

【感想要点】

  • 商品説明よりも先に、顧客の不安を受け止める重要性に気づいた。
  • 「共感」が信頼関係構築の土台になると学んだ。
  • 相手の心情を理解する姿勢で、安心感を提供したい。

本の紹介

書籍名: 反共感論――社会はいかに判断を誤るか 著者: ポール・ブルーム (著), 高橋 洋 (翻訳)

本文では「共感は素晴らしいもの」として手放しに称賛していますが、ビジネスや社会生活において「感情的な共感」は、公平な判断を狂わせ、特定の人への「依怙贔屓(えこひいき)」を生む危険な側面があります。共感のダークサイドを指摘するこの本は、強力なカウンターになります。

「共感」さえあれば全てうまくいく、なんて思っていませんか? イェール大学の心理学教授である著者は、その常識を真っ向から否定します。私たちは感情的に共感できる相手(かわいそうな娘や親しい部下)ばかりを優遇し、本当に助けが必要な多くの人を見捨ててしまうのです。 リーダーに必要なのは、温かい「共感」ではなく、冷徹な「理性的同情」であると説く本書。情に流されて判断を誤りたくないビジネスパーソン必読の一冊です。「わかるよ」という甘い言葉に隠された罠に気づけます。

3+

7 件のコメント

  • 筆者はよく、「〇〇力」と言う書き方で言葉を強調したがりますね。また、12月は忙しいと思い込んでいるが、それは全て無駄な動きなのかもしれませんよ。
    さて、今回の親の対応ですが、それって共感しているわけではないでしょ。娘の態度を許しているだけで、何の解決にもなっていません。現実、その対応で娘が勉強し始めるなんてことは、まずあり得ません。共感という言葉は、親が安心するための呪文のような言葉です。本質的な原因を隠して、結果ありきの話は、誰の心にも届きません。

    3+
  • 「分かるよ」
    「理解出来るよ」
    こんな言葉だけじゃ何も解決しない
    重要なのは具体的にどう行動するかだ

    3+
  • ポール・ブルーム著『反共感論――社会はいかに判断を誤るか』
    本の解説文を読んで思いました。

    共感は善意の象徴のように語られますが、実際には「一部の人」だけを特別に扱い、判断に偏りを生む感情でもあります。SNSでは、目の前の“かわいそう”と感じた側にだけ味方し、相手を加害者と決めつけて集団で攻撃する光景がよく見られます。泣いている声だけに反応するのではなく、周囲全体の状況を冷静に捉え、本当に何が利益になるのかを考える姿勢が必要です。

    共感できる者を正義、共感できない者を悪と決めつける態度は、仲間意識を過度に強め、その仲間の“敵”を憎み、攻撃することを正当化してしまいます。共感は善意の源に見える一方で、怒りの燃料にもなりうる危険な感情だと言えるでしょう。逆説的ですが、共感に頼りすぎない方が、より優しい社会をつくれるのかもしれません。

    多くの“同志”を募って他国や特定の人物を攻撃する行為に正当性を見出してはならない。共感は、集団の暴走を許す免罪符ではないのです。

    3+
  • 相手の気持ちに寄り添いましょう?

    信者たちは相手の気持ちを無視して、一方的に要求を押し付けてきますよ。拒絶の意思も受け入れませんよ。

    職場の教養ならば、まずは信者たちに実話させるべきでしょうが。

    目下の者にだけ求める職場の強要だから、目下の者が信者の気持ちに、寄り添いましょうということでしょう。

    エセ倫理や信者に共感されることで大きな不安感や苦痛が生まれ、本来の力を発揮できなくなりますよ。何を因縁つけられるか?わからないので、話もできなくなったり。

    エセ倫理定番の言ってることと実態が真逆の定番パターンです。

    7+
  • 娘が何を受験するのか分からないですが、入学試験だとすると、わざわざ家で勉強しなくても、学校の授業を聴いていればそれでいいのではないかと思います。それで受からなさそうならば受験するところを変えればいいのですし。もし、受かったとしても、その後の授業についていけず落ちこぼれになりそうな気がします。
    あるいは、資格試験や入社・職員採用試験だとしたら、様々なのでなんともいえませんが、別に落ちても大したことないでしょう。他の仕事を探すだけです。

    1+
  • 今日の駄文は共感ではなく、単なる傷の舐め合いとしか読めないのですが。

    まあ、実際の所……

    私は、毎日読まされる「職場の強要」がとても嫌です。
     自分の主義・主張とは非常に大きな懸隔があるからです。

    私は、毎日言わされる「感想の強要」がとても不安です。
     自分の信念・持論とは完全に真逆な事を言わされるからです。

    だから私は、毎日やらされる「欠力嘲礼」がとても憂鬱です。
     仕事への意欲・モチベーションが根こそぎ奪われるからです。

    ……と訴えられたら、どういった対応をして頂けるのでしょうか?
    当然、このお有難い駄文に「相手の気持ちに寄り添いましょう」と記されているのですから、相応の対応をして頂ける…… 訳も無く、実際はあり得ない対応をしてきやがります。

    盲信者ですら守る気の無い駄文満載の駄作は、「焚書」されても全く問題ない稀有な読み物であると言えましょう。

    1+
  • 共感=ベタベタ甘やかすことじゃない。
    勉強に身が入らないなら、何か悩みでもあるのか聞いてあげるってことだろ。
    教祖の思想を元に書いてるんだろうが、信者が思想を曲解してる。せめて信者は教祖の思想を正確に読み取れよ。

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