高校三年のクラス会に出席したKさんは、担任であった恩師に卒業以来二十年ぶりに再会することができ、その時の言動に心を動かされました。
会の終わりに挨拶に立った恩師は、三十人ほどの教え子をゆっくり見まわしながら、前置きの言葉も控えめにして、「自分の利益にばかり走る人間が増えてきた。君たちは、そういう人間になってほしくない」と言ったのです。
人の生き方の根本とも思えることについて直言する恩師の言葉に、Kさんは身が引き締まる心地がすると共に、目標もなく何となく生きている自分が見透かされているようで恥ずかしくなりました。
恩師は言葉を続けました。「老いた身である私だが、これからも、利に走る世の中に抵抗して生きていくつもりだ。君たちには、正しいと思うことを勇気をもって実行し、他人に尽くす人間を目ざしてほしい。頼んだよ」。
端的で生気の溢れる挨拶を聞き終えて、胸が熱くなったKさん。恩師の教え子に対する強い思いをしっかりと受け止めたのでした。
今日の心がけ◆利他の精神で生きましょう
この本を読ませて社員を教育してやろうと思っている人は利他を享受する側になろうとしてないですかね。
感想例
仕事においても、私たちは時に利益の追求だけに注力してしまうことがあります。しかし、この恩師の言葉は、私たちがただ利益を追求するのではなく、正しいことを行い、他人のために尽くすことの重要性を思い出させてくれます。私自身も、日々の業務において、利他の精神を持ち続け、周囲の人々に対して貢献する姿勢を大切にしたいと思います。
4+
これから仕事を始める朝礼で、ただの労働者にこれを読ませてどうすんだよ。
利他の精神で、給料低くてもサービス残業やらされてても会社から理不尽な働き方させられてても文句言うなってか?
他人に尽くしすぎて身を滅ぼす事を美談とする社会は願い下げですね。
身内や仲のいい友達にほどよく尽くすのは良いですけど、真っ赤の他人には尽くせません。
自分を幸せにできるのは自分だけなので、尽くす割合を考えて生きたいと思います。
末端の従業員に言うことじゃないでしょ。
仮に年休140日くらいあって給料も充分貰ってたら、ちょっとボランティアでもしてみようって気になるかもしれないけど、年休100日で給料は生きていける分だったら、どうやったら自分が楽になるかを考える思う。
つまり、経営者とかの上層部が下に充分に与えられなければその先の利他もない。
この恩師とやらが、自分の利益に走る人が増えたというのなら、それはお偉いさんの搾取がひどいか、景気が悪いってことなんじゃないの。
何でもかんでも下っ端に責任なすりつけるなよ。
人生とは、人それぞれ生き方があり、その人個人のものだ。他人が、どうこう言うべきではない。良い年して、それがわからないような人間に、人の人生を語るべきではない。私なら「自分のために、思うように生きなさい。」と言うだろう。
たかが高校教師が、「老いた身である私だが、これからも、利に走る世の中に抵抗して生きていくつもりだ。」だと?
おまえ何してんだ?高校教師に利益もクソもねえだろ。