2021/03/20 苦手な人
Fさんは、ミスをした際に強い口調で指摘する先輩が苦手でした。〈自分が悪い〉とわかっていても、先輩の指摘を受け入れられずにいました。そんなある日、先輩とプライベートで会う機会がありました。抵抗感がありながらも飲食を共にする…
Fさんは、ミスをした際に強い口調で指摘する先輩が苦手でした。〈自分が悪い〉とわかっていても、先輩の指摘を受け入れられずにいました。そんなある日、先輩とプライベートで会う機会がありました。抵抗感がありながらも飲食を共にする…
江戸時代の懦学者・佐藤一斎の書いた『言志録』に「太上(最上の人)は天を師とし、其次は人を師とし、其次は経を師とす」という言葉があります。Oさんは読書が好きなため、「経(書物)を師とす」の部分は理解できます。自分の人生が変…
宮城県気仙沼市で電気設備会社を営むS氏は、新潟県中越地震を体験した友人K氏の助言と、亡き父からの言葉に力を与えられました。十年前、東日本大震災が発生した時、津波が押し寄せた気仙沼湾は重油タンクから流れ出した油で火の海とな…
勤続二十五年のE氏が、かつて所属していた部署へ二十年ぶりにチーフとして異動し、三ヵ月が過ぎました。前に働いていた頃とは様子が変わり、戸惑うことばかりです。しかし、部下の手前「わからない」とは言えません。何とか業務を進める…
どのような仕事でも、その目的をよく把握することが大切です。自分が所属する部門や企業としての社会に対する目的を知り、理解を深めていくことは、仕事をする上で、正しい判断をすることにつながります。そして自身のやりがいや使命感の…
Iさんが靴屋に革靴のソールの修理を依頼した時のことです。靴を見てもらった職人に、「もう五年も履いたので修理するよりも買い替えた方が得でしょうか」と相談しました。すると職人は「まだ使えますよ。ブラシで汚れを落とし、全体にク…
個人の固定観念は、時として、可能性を狭めてしまうこともあります。新しい発想は、自己の固定観念の外にあるといっても過言ではありません。「ユニバーサルデザイン」とは、障がいの有無や年齢、性別、人種などにかかわらず、たくさんの…
ある日、Yさんは些細なことで妻と意見が食い違ってしまいました。妻は過去の不満まで持ち出してくるのです。Yさんが「そう思っていたのなら、その時に言えばいいだろう」と言うと、妻は黙り込んでしまいました。翌日、そのことを職場の…
集団全体が越えられない壁に当たった時に、一人でもその壁を乗り越えると、それに続く人が次々に現われることがよくあります。例えば、日本における陸上競技の100メートル走を考えてみます。日本では一九九八年に10秒00という記録…
未曾有の被害をもたらした東日本大震災から十年が経ちました。K氏は震災当日、東北地方に出張中でした。ホテルの部屋に入った直後、大きな揺れが起き、立っていることすらできませんでした。非常ベルと共に「お客様は、すぐに避難してく…
コメント