2021/09/11 辞書を引く
ある日Mさんは、テーブルに付箋がたくさん付いている国語辞典があるのを目にしました。妻に尋ねると、小学一年生になったばかりの娘のものでした。〈まだ、文字を読み書きするのもおぼつかないのに・・・〉と不思議に思い、娘にそのわけ…
ある日Mさんは、テーブルに付箋がたくさん付いている国語辞典があるのを目にしました。妻に尋ねると、小学一年生になったばかりの娘のものでした。〈まだ、文字を読み書きするのもおぼつかないのに・・・〉と不思議に思い、娘にそのわけ…
誕生日は、一年に一度訪れます。現在は、皆で個人の誕生日を祝うことが一般的になりましたが、元々日本には誕生日を祝う風習はありませんでした。昔は現代と違い、生まれた時の年齢を一歳とし、お正月を迎えるごとに加齢する「数え年」で…
人は仕事の成果に対して、良い評価をされたらうれしいものです。Hさんは建築会社の中堅社員で、今年から後輩の指導役を任されました。しかし、どのような経験を積ませればいいのか、その指導方法を、上司にも聞いてみましたが、初めての…
一九六五年の九月八日、イランで開催されたテヘラン会議の席上で、当時のパーレビ国王が各国の一日分の軍事費を識字基金に拠出することを提案しました。それを記念して、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が本日を「国際識字デー」と…
人は時として、必要以上に考え込んでしまうことがあります。身近な人が不機嫌だったりすると、その原因は自分にあると考えてしまうものです。Dさんは、中途で入社してきたFざんに、苦手意識を持っていました。なぜなら、Fさんが入社し…
まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べ物を「食品ロス」といいます。世界では年間、食料生産量の三分の一にあたる約十三億トン、日本では約六百十二万トンの食料が廃棄されています。江戸時代前期の禅僧・沢庵宗彭は、たくあん漬けを…
一九七七年九月五日、国民栄誉賞の表彰式が初めて開かれました。初受賞者は、この年に、本塁打世界新記録を樹立した元プロ野球選手の王貞治氏でした。この賞は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったも…
世の人は われを何とも 言はゞいへ わがなすことは 我のみぞしる坂本龍馬が若き日に詠んだこの歌には、現状に苦悩しながらも己を鼓舞し、決意を固めた様が表われています。龍馬はその後、多くの人との出会いを通じ、己の使命を見い…
九月は夏から秋へと移り変わる季節です。秋は気候的にも過ごしやすく、行楽に出かける人も多いのではないでしょうか。その一方で、地球温暖化が進む近年、春と秋を短く感じる人も多いようです。こうした季節感によって体調を崩しがちな人…
あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月この短歌は、鎌倉時代の僧侶、明恵上人によって詠まれました。「明るいなあ、とても明るい。なんて明るいのだろう、本当に明るいなあ、月は」と、空に浮かぶ明るい月の様…
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