Aさんは会社から家に帰ると、いつも不機嫌です。何か気に入らないことがあると家族に嫌味を言います。
ある日、家族で出かける時に、準備が遅い長男を「夜に出発するつもりか」と叱りつけました。家族は皆、嫌な気持ちで家を出ました。
その途中、Aさんは偶然、同僚のBさんに会いました。すると、家にいる時とは別人のように、二コニコ笑って話し始めたのです。その光景を、家族は何とも言えない気持ちで眺めていました。
人は多かれ少なかれ、表と裏の顔を持つものです。公の場と非公式の場での対応を使い分けることもあるでしょう。とはいえ、極端な態度の変化は考え物です。
職場と家庭は、場合によって、どちらも表と裏になりうるでしょう。「収入」という面から見れば職場が表、「安らぎの生活」から見れば家庭が表です。
外では良い顔をして、家では別人となっていることはないでしょうか。職場あっての家庭、家庭あっての職場です。
今日の心がけ◆家庭を大切にしましよう
「職場あっての家庭、家庭あっての職場」の部分にキレてみます。
私は会社員の他に兼業で農家もやっていますし、他も色々とやっています。失敗も成功もありますが、会社の収入より他の方が多いです。
この本は職場は1つしか無いと考えています。年功序列、終身雇用が似合っている人もいるでしょうが、でも本当は自由なんですよ。何をしたって飯位食っていけるでしょ。
起業するにしたって、10個起こして9個潰れるんですよ。「1つの事を真面目に頑張る」も良いですけど、確率と統計から考えれば、それはリスクが高すぎないですか? と常々思ってます。
雇う側から見れば、自分の会社一本で仕事をしてくれる社員が良いでしょうが、それは都合が良すぎますよ。会社は必ず無くなるんですから。
これまでの話を覆すようですが、年功序列、終身雇用にも良い点は色々ありますし、成果主義にも良い所があります。悪い所も各々にありますので一概にどちらが良いかとは言えないのも現実ではあります。
リスクを分散させるも良し、リソースを集中させハイリターンを狙っても良し、自由経済主義の日本において成功した人が正解ですから。
学校を卒業して社会に出ても結局は世界は狭いままで、世界は分厚い壁の外にあるような感じになってませんか? 職場の教養を読んでいると、その壁がどんどん厚くなって良くような気がしてならないんです。
話が大分脱線しましたが、「職場の教養」は読者の世界を狭める珍しい本です。
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