2018/05/20 坂を下る時は

友人を見舞うため、Tさんが、近くの総合病院に行った時のことです。
階段を昇っていると、隣のスロープを車椅子で降りてくる男性の姿が目に入りました。男性が乗る車椅子を、奥様と思われる女性が押していました。
二人の様子を見ていると、心なしか、坂を下る速度が徐々に増しているように見えます。奥様の手元もおぼつかないようです。Tさんは直感で〈危ない〉と思い、声をかけて止まってもらいました。
そして、「このようなスロープでは、後ろ向きで下るほうが、乗っている大も怖くないものですよ。補助する側も、足の踏ん張りがきいて楽ですよ」と伝えました。以前、自身が怪我をして、車椅子に乗っていた経験があったからです。
Tさんのアドバイスに納得した二人が、そのようにしたところ、思いのほか楽だったようです。とても感謝して、その場を後にしました。
引っ込み思案なTさんですが、自分の経験や知識が人の役に立つのであれば、ちょっとしたことでも、躊躇せずに伝えていこうと思ったのでした。
今日の心がけ◆経験を伝えましょう

会社で自分の経験を他の人に伝えるインセンティブが無いのに、「経験を共有しろ」と言われてもなかなかしないですよね。だって、自分のアドバンテージが無くなります。 自分の他の人も同じ事が出来るのであれば、昇給の交渉等で優位に立てませんよね。

同等かそれ以上のインセンティブを与えずして「経験を伝えましょう」というのは、余りにずるいのでは無いでしょうか。

今までは年功序列、終身雇用がそのインセンティブとなっていたわけですが、半端に成果主義を導入するのであれば「経験を共有しろ」を諦めるしかありません。

2つの美味しい所をとろうとしてもうまくいきません。

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1 個のコメント

  • ケースバイケースだよね。職種によっても違うし。
    経験を伝えましょうと言うのは、安直すぎるけどね。

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