『万葉集』の巻十七以降は、歌人・大伴家持の歌日記を元に編纂されたといわれています。どうして家持は、日記を書いていたのでしょう。万葉学者の上野誠氏は、宮廷行事の前例として記録していたのではないかと推測しています。
宮廷行事では多くのしきたりがあり、前例を外れると、場合によっては不敬と取られ、死罪となることさえありました。おそらく家持は、子や孫に様々な場面でどう振る舞えばよいかを教えようとしていたのでしょう。
一方で、前例に縛られないことも大切です。例えば、宴席で前例通り、型にはまった歌を詠んでは、聴衆に予想されて、つまらないものとなります。
この時に、型を壊すことができれば、その人物の個性は輝き、一目置かれる存在にもなれるのです。前例をよく学んでいる人物が、型を壊せる人物です。『万葉集』には、そうした型破りな歌も掲載されています。
前例を熟知してこそ、改良すべき点が見えてきます。先人の作り上げた型を疎かにすることなく、型を学ぶことで、更なる飛躍が生まれるでしょう。
今日の心がけ◆前例に学びましよう
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2日前の「短歌を詠みましょう」と同じ著者でしょうか。
「車輪の再発明」や「巨人の肩の上にのる矮人」と同じですね。
インスパイア -> 真似したものを組み合わせることで新たな価値観
ピーター・ティール著 ZERO to ONE に詳しく書いてますので是非御一読を。
[amzassociates]
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そんな昔に想いを馳せなくても、有名なブロガーにブログの書き方を聞けば良いでしょ。