紀元前、中国では、楚の項羽と漢の劉邦が覇権を競い合っていました。多くの智将・猛将が両雄の下に集う中に、韓信という人物がいました。
当初、項羽の下にいた韓信でしたが、あまり重用されないため、劉邦の下に行くことにしました。しかし、ここでも初めは重要な職を与えられませんでした。
ある時、劉邦の最も信頼を寄せる側近が、韓信の並々ならぬ才能に気づき、将軍に大抜擢するよう進言したのです。
当初、劉邦は難色を示しましたが、側近は、韓信が国士無双(この世に二人といない不世出の天才)であることを滔々と説きました。そして劉邦は、自軍を韓信に委ねる決意をしたのでした。
将軍として迎えられ、その才能を如何なく発揮した韓信は、自軍を勝利に導く
戦略を次々と打ち立て、ついに国内を制覇したのでした。
韓信の才能を見抜いた側近の慧眼と、部下を信頼し、すべてを委ねた劉邦の度量は、組織にとって必要なことを教えてくれています。
今日の心がけ◆人を見る目を育てましょう
韓信の良さを側近が滔々と劉邦に説いただけで、劉邦は自軍を韓信に委ねた訳ですね。
ルーズベルトの側近がコミンテルンだったとか、実は信頼していた人が裏切るというパターンは一旦置いとくわけですね。
ルーズベルトが人を見る目がなかったと言えばそうですが、超能力でもない限りなかなか難しいと思います。ですので、会社でも人事を間違えた時のためのリスクヘッジを行う必要があると思います。
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慧眼はわかるけど、劉邦は関係ないっしょ。