2017/2/28 「けり」をつける

「仕事にけりをつける」「物事にけりがついた」といった言葉があります。この「けり」の語源は、どこからきたのでしょう。「蹴り」だと思っている人も多いのではないでしょうか。

嵐吹く三室の山のもみぢ葉は龍田の川の錦なりけり

これは現在の奈良県斑鳩町あたりを詠んだ短歌で、百人一首の一つです。「山風が吹いている三室山の紅葉が吹き散らされて、龍田川の水面は錦のように美しいことだなあ」という意味です。
この歌の最後に「けり」が使われています。この「けり」は「だなあ」という詠嘆の助動詞ですが、百人一首や古今の短歌でも多く使われています。
最後に「けり」と詠むことから、「終わりにする」「結末」の意味になり、転じて「物事に結論を出して終わりにする」という意味にも使われています。
どのような仕事でも、後始末をするなど、「けり」を上手にっけることは成功の要件でしょう。

今日の心がけ◆後始末で「けり」をつけましよう

なんだか大きい視点の話の末に「後始末をしましょう」みたいな釣り合わない心がけっていうパターンはが多くないですか?

分かってますって。奴らは、「何事も後始末が大事だ」みたいな精神論を言うんです。後始末の方が大事だと言いかねません。掃除に力を入れすぎて殆ど掃除みたいになります。本末転倒です。

本当に仕事が出来る人より、掃除と挨拶が出来る人が良いみたいなるんです。

じゃあですよ、「後始末」をしないで「本筋の仕事」だけの社員と、「本筋の仕事」は全然ダメで常に「後始末」しかしない社員ではどちらが良いんですか?

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1 個のコメント

  • 「けり」は死後になりましたが、「後始末」は4年後も現役でバンバン使われていますね。
    相当、筆者は「後始末」と言う言葉が好きなのか、都合の良い言葉としてストックしているんですね。
    良い言葉が見つけられなくて、強引に今日の心がけに持っていくために「感謝」とか「後始末」とかは許されているようです。

    内容なんてどうでも良いですね。

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