2021/09/17 言葉が持つ力
『万葉集』の中には、「磯城島の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ」という柿本人麻呂が詠んだ短歌があります。これは「大和の国(日本)は言霊が幸いをもたらす国です。どうぞご無事でありますように」という意味で、遣唐使を送…
『万葉集』の中には、「磯城島の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ」という柿本人麻呂が詠んだ短歌があります。これは「大和の国(日本)は言霊が幸いをもたらす国です。どうぞご無事でありますように」という意味で、遣唐使を送…
江戸時代後期の農政家で思想家の二宮尊徳は、門人である福住正兄が経営する宿を訪ね、温泉につかった際に以下のように言いました。「風呂のお湯を、手で自分の方へかき寄せれば、みんな向こうの方へ流れていく。逆に向こうの方へ押してみ…
文章の作成は、パソコンによる入力が主流となりました。見た目の美しさや完成までのスピード感は、手書きに比べて格段に上がった一方、変換ミスによる誤字や操作ミスによる脱字などには注意が必要です。日本語には、「好天」と「荒天」、…
物の働きは、扱い方で変わります。たとえば楽器は、正しくメンテナンスしてこそ「美しい音を奏でる」という役割を果たすことができます。職場においても、「物」が仕事の助けになるか否かは、扱う人の物への態度にかかっているといえます…
日本は、四季の変化に富み、先人たちは季節ごとに自然の美しさを見いだし、その恵みを楽しんできました。九月は季節の変わり目です。日中は暑さが続く地域もありますが、朝夕の空気に秋の気配が感じられようになってきます。「春はあけぽ…
Tさんの会社には清掃業者が常駐しています。出勤時には、給湯室やトイレ、分別ごみ置き場などが、すっきりと清掃されています。ある日、Tさんは仕事の都合で、始業時間の二時間前に出勤しました。すると、清掃業者のスタッフが正面玄関…
ある日Mさんは、テーブルに付箋がたくさん付いている国語辞典があるのを目にしました。妻に尋ねると、小学一年生になったばかりの娘のものでした。〈まだ、文字を読み書きするのもおぼつかないのに・・・〉と不思議に思い、娘にそのわけ…
誕生日は、一年に一度訪れます。現在は、皆で個人の誕生日を祝うことが一般的になりましたが、元々日本には誕生日を祝う風習はありませんでした。昔は現代と違い、生まれた時の年齢を一歳とし、お正月を迎えるごとに加齢する「数え年」で…
人は仕事の成果に対して、良い評価をされたらうれしいものです。Hさんは建築会社の中堅社員で、今年から後輩の指導役を任されました。しかし、どのような経験を積ませればいいのか、その指導方法を、上司にも聞いてみましたが、初めての…
一九六五年の九月八日、イランで開催されたテヘラン会議の席上で、当時のパーレビ国王が各国の一日分の軍事費を識字基金に拠出することを提案しました。それを記念して、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が本日を「国際識字デー」と…
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