2019/06/27 雨の名前
梅雨の季節になりました。近年は異常気象が続き、予測不可能な局地的な大雨が「ゲリラ豪雨」という名で呼ばれています。 日本人は、雨や風などの自然現象に季節の移ろいを繊細に感じ取って、様々な名前をつけてきました。特に、恵みをも…
梅雨の季節になりました。近年は異常気象が続き、予測不可能な局地的な大雨が「ゲリラ豪雨」という名で呼ばれています。 日本人は、雨や風などの自然現象に季節の移ろいを繊細に感じ取って、様々な名前をつけてきました。特に、恵みをも…
「人間の価値は、絶望的な敗北に直面して、いかにふるまうかにかかっている」。これは、キューバの老漁師を描いた小説『老人と海』が評価され、ノーベル文学賞を受賞した、アメリカのアーネストーヘミングウェイの言葉です。 四月に人事…
今日はSさんが家族の夕食を作る日です。献立を決め、買い物をし、家に帰って「さあ、作るぞ」と台所を見た瞬間、あることに気がつきました。 それは、昨日の洗い物が残っていたため、すぐ調理に取りかかれないことです。昨日はSさんが…
人間関係を築いていく中で、時に〈この人とは合わないかもしれない〉と感じることがあるでしょう。 人は見た目や最初の会話で、相手の印象を決めてしまいがちです。しかし、そうした先入観にとらわれてしまうと、相手が持つ良さを見逃し…
向田邦子さんのエッセイ本『夜中の薔薇』に、「箸置」と題した文があります。 物書きの友人が、暮らしを楽しもうと仕事を減らしはしめたため理由を尋ねると、「箸置きも置かずに、せかせかと食事するのが嫌になった」と言ったそうです。…
イギリスやフランス、オーストラリアなど、私たちがよく見聞きする国であっても、日本との違いについて、案外、知らないことは多いものです。 例えば今日は、一年で最も昼の長い「夏至」です。日本では昼の長さは十三時間ほどで、日が沈…
「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました」 これは、昔話「桃太郎」の最初の一節です。Kさんは、小さい頃から「しばかり」とは、「…
昼休みや休憩時間、朝礼や終礼、待ち時間など、業務の合間には、様々な時間が存在しています。そうした時間を、ただ何となくではなく、どう工夫して過ごすかによって、一日の仕事の充実度は変わってきます。 文章においては、句読点が適…
長距離走の際、デッドポイントとセカンドウインドという言葉が使われます。 デッドポイントとは、走り始めで体が慣れていないため、キツイ状態を表わします。セカンドウインドとは、それでも走るペースを落とさずに続けていると体が慣れ…
天雲の たなびく山の 隠りたる 我が下心 木の葉知るらむ この歌の作者は、柿本人麻呂です。古くは『万葉集』にも登場する「下心」というこの言葉は、本来は「心の奥底、本心」といった用い方をしていました。 「下心」が、現在のよ…
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